後悔
それはもう二度と癒える事のない傷。
どんなに反省したって、どんなに良いことで取り繕ったって、もう変えることはできない。
後はただ、その傷を忘れるまで過ごしているだけ。
でも、忘れるなんてできないんだ。
一生消えない傷だから。とても深い傷だから。
何かのきっかけで思い出したり、きっかけがなくても、不意に思い出すこともある。
その度にまた、辛い心の痛みが染み込んでくる。
後悔先に立たずって言うけど、本当にその通りだ。
後悔しないと思っていたことが、実は後悔してしまったり、良かれと思ったことが周りを傷つけ後悔してしまったりとか。
結局後悔しないことなんてないんだ。
大事なのはそこから、後悔してしまってから
どんな事をして前に進むかなんだ。
そこが一番難しい。
後悔
おうち時間でやりたいこと。
それは、自分の趣味をやることではなく、はたまたゴロゴロする事でもない。
僕がやりたいこと。それは、家族とのふれあいだ。
中学校の時から好きだった女の子(現 妻)と、
僕と妻に似た元気いっぱいの子供。
僕が昔から見ていた夢のような風景が、今ここにある。これは絶対に無駄にしてはいけない。
夢だったこの幸せな時間を、楽しみたいんだ。
おうち時間でやりたいこと🏚️
気温が暑い夏の頃
僕は夏休みで友達と遊んでいた。
男女である公園で。
その公園はよく行く公園で、遊具なんてそんなないが、充分遊べた。
男1「今日なにして遊ぶ?」
女1「うーん。しりとりとか。」
男2「公園じゃなくていいだろ。」
そんな他愛のない、聞きなれている会話がなんだかとても心地よい。
こんな日々が小学生の時は当たり前だったはずなのに、中学になってクラスが別だったり、お互い忙しかったりして、なかなか遊べなかった。
だから、当たり前のようで、どこか懐かしい。
当たり前にあるものが実はそうじゃない。
ただそこにあるだけでなんて幸せだったんだろう。
この公園で見慣れていたモンシロチョウが彼女の肩に止まる。
そういえばあのモンシロチョウも、またすぐ見たようで、どこか久しぶりだ。
儚いこの風景を あと何度見ることができるのだろうか。
今は当たり前のものにもこう思える。
ありがとうって!
モンシロチョウ🦋
ある日の学校の放課後。
いつものように部活動を終えて家に帰ろうとした時
「舜翼君!」っと女子に名前を呼ばれた。
何用かと思い声がする方を見てみると、
莉桜さんがいた。
彼女はクラスのマドンナ的存在で、明るく元気な性格だ。僕は彼女の笑顔がとても好きだ。
「あのぉ、良かったらこれっ」
彼女が何か渡してきた。
ぬいぐるみのキーホルダーだった。
「プ、プレゼント!」
!!僕はようやく気づいた。
今日は僕の誕生日。
そのプレゼントを莉桜さんは渡してくれたんだ。
「あ、ありがとう。よく覚えてたね」
彼女がなにやらバックから取り出す。
「えへへ、お揃いだね。」
彼女が笑顔で何かを差し出した。
僕にくれたキーホルダーと同じ…
「嬉しいな!」
そうだその顔だ。僕が大好きなその顔。
これは宝物にしよう。
こんな幸せな誕生日なんてきっとないから。
忘れない。今日の出来事もこのプレゼントも君の笑顔も。
忘れない、いつまでも。
一年後の君へ
一年後の君へ僕はなんていうだろうか。
元気?とか、最近暑いねとか
そんな他愛のない話をするかもしれないし、
仕事が上手くいかなくてとか、あの人と上手くいってないとか、相談をするかもしれない。
それは、まだ僕にはわからないことだ。
いや、もう二度と知ることのできないものなのかもしれない。
一年後も君が居てくれれば、僕はどんなに幸せだっただろうか。いや、君はいつもそばに居るのかも知れない。ずっと。
…今までありがとう
一年後