すい

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1/27/2025, 8:57:03 PM


いつも笑ってる人。

何でも受け入れて肯定してくれる人。

人の涙ばかり拭っている人。


それはきっと、
陰で誰より多くの涙を流して、
誰より理解されたい自分を持っていて、

そして誰より多くの傷を背負ってる人。


誰かにね、
自分の弱みを見せることにはとても勇気がいるの。

自分の傷を理解して、
その痛みを言葉にすることは強くなきゃできないのよ。


だって、本当の自分を拒絶されるのは怖いから。

惨めな自分を曝け出すのは苦しいもの。


でもね、
自分を痛めつけて得た強さは何も救ってはくれないの。

我慢から生まれた優しさは、いつか綻びを見せるのよ。


だからほんの少し、信じてみて。

昨日よりも少しだけ、弱音を吐いてみて。


その小さな勇気が、あなたの本当の強さだから。



                   ___小さな勇気

1/24/2025, 4:31:51 PM


俺に"大丈夫"と嘘をつく彼女。

私に"好き"と嘘をつく彼。


中途半端に人を傷つけるような嘘しかつけなかった私たち。

これまでも、これからも、
願えるのはきっと自分の幸せだけ。

でも最後だけは君に、あなたに、笑っていてほしいから…。


彼女をこれ以上傷つけないための精一杯の償い。

彼にこれ以上嘘をつかせないための精一杯の我慢。


私たちが最後についた、ずるくてやさしい嘘。



                   ___やさしい嘘

1/22/2025, 3:02:38 PM


私があなたの全てを忘れること。

それが、あなたが最後に唯一望んだこと。


私の気持ちも望んでることも、本当は全部分かってる癖に。

あなたに思いを馳せることすら許してくれないのね。


私があなたにあげられるものなんて何一つないと。

私にとって大切だったものは、
あなたには何の価値もないのだと。

最後に知ったのは、そんな悲しい真実だけだった。


ねぇ…もしも私が贈り物だと思っているものが
あなたの足枷になってしまうのなら、

私の存在ごと全部捨ててください。



                ___あなたへの贈り物

1/19/2025, 2:14:56 PM


諦めたかったのは君との幸せで、
捨て去りたかったのは君への想いだっだ。


できるのなら君を、心の底から嫌いになりたかった。


それなのに君なしで過ぎ去っていく時間は、
あの夜の悲しみもあの瞬間の苦しみさえ綺麗に彩っていく。

そう、穴だらけで短すぎたあの日々に、
縋らなければ生きていけないほどに。


君があんなにも簡単に忘れてしまえたのは、
私が数いるうちの1人にしかなれなかったから。

でもね…
私はあの日、この世でたったひとり愛せる人を失ったのよ。



                ___ただひとりの君へ

1/17/2025, 7:19:20 PM


木々を揺らし通り過ぎていった風が、
もう二度と戻ってこないように、

きっとあなたもいつか、
私の前から消えてしまうのでしょう。


心地よく頬を撫でる風も、
私の体温を奪い荒く吹き付けるあの風も同じなように、

きっとあなたはこれからも、
私に嘘をつき続けるんでしょう。


気分屋でフラフラしてるあなたを留めておくのは大変だわ。

ほんとうに、どうしようもないほどずるい人。


でもそんな風のいたずらがたまらなく愛おしい私は、
きっとどこかおかしいのね。



                  ___風のいたずら

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