すい

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8/10/2025, 2:02:34 PM


あなたのその生ぬるい優しさ、
全部私のためだったなんていうつもり?

私の思いを試すような都合のいい嘘も、

何度も私の心を殺した中途半端な正義や未練も、

自分のペースを乱さないためにあなたが隠した弱さ。


あなたの正義は、私の悪であるべきだった。

あなたの嘘は、私の真実になんてなっちゃいけなかった。


"忘れた方がいい"そう言って私の手を離した癖に、

その些細な優しさでずっと私を縛りつけてきた。


行動に移さないあなたの優しさなんて意味がない。

どうせあなたは、その倍深く傷をつけるんだから。


あなたの優しさなんて…。

そんな見せかけの優しさなんて、ほしくなかったよ。


   
                 ___やさしさなんて

8/6/2025, 1:57:20 PM


君はあの時、"またね'"とは言わなかった。

でも'"さよなら"もくれなかった。

そうやって曖昧に繋ぎ止められた関係は、
きっと君が忘れて静かに消えていくものだと思ってた。


なのに、ねぇ……なんで。

私たちはどうして今だに終われないの?

ちゃんと前に歩いてるはずなの…振り返らないように、
何度も自分に言い聞かせながら。

でも気づけば、君の影を踏んでしまっている。


やめて、やめてほしいの。

私は君に失望した、
自分でも呆れるくらい深い場所で君を憎んだの。

なのに、君の声が泣きたくなるほど嬉しいのはどうして。


あの日…。

あなたが冷めた視線を落とした、何度目かの最後。

そして私がようやく、君に向かって差し出していた手を
自分の意志で引っ込めた時。

そこには"またね"の余韻なんてなかった。

もう今度こそ"次"なんてないんだと思った。


恋焦がれて仕方なかった君の声、大好きだったその温度。

全てがとっくに私の手にはなかったのに。


ねぇ、君は私に何を望んでいたの?

君があの時描いていた未来に、こんな関係は存在してた?


手放してよ、私のこと。

私の手を握り返さないだけじゃダメ。

ただそっと手を離すだけなんて、そんなのずるい。

ちゃんと、振り払って。

私に向けていたあの冷めた瞳と同じように。


生ぬるい優しさ、中途半端な正義、そして自分よがりの嘘。


私たちはどこかで終わらなきゃいけなかった。

誰かを傷つけてしまうくらいなら、
その存在を忘れるべきだった。


"さよなら"って。

今度こそ、そう言ってよ。




                     ___またね

6/21/2025, 2:07:43 PM


君の背中を追って、何度も春を見送った。

追いつけないことはとっくに分かっていたのに、
それでも私は君が振り向く奇跡を信じていた。

名前を呼ばれなくなっても、
声が冷たくなっても、
優しさの残骸みたいな通話にしがみついていた。

君の言葉に一喜一憂して、
君の沈黙に何度も自分の価値を測った。


“好き”って、どうしてこんなに残酷なんだろう。

選ばれなかった私は、何を信じて、何を望めばよかったの?


でも、もう戻れないから。

君が私の理想でいてくれなくてもいい。

あの儚い美しさを失って、
身体だけ男らしくなってしまった君でもいい。

だって私はもう、君がいなければ生きられないような
弱くて愚かな女の子じゃない。

君のために変わった。

君に恋して、君を信じて、その分だけ深く傷ついた。

君につけられた傷が、私を強くしたんだよ。


だから今だけは、言わせてほしい。


――君の背中を追って、私はここまで来た。

でももうこれからは、自分の足で前を向いて歩く。

君の背中じゃなく、
私の未来を見るために。



                ___君の背中を追って

5/31/2025, 1:33:08 PM


幸せな人は言う。

"勝ち負けなんて気にしても意味ないじゃない"


恵まれて生きてきた人は言う。

"勝ち負けなんて重要じゃないでしょ"


勝敗にこだわるのは愚かなことで、

優劣を決めながら生きるのは虚しいことだと。



でも、私はそれでもその人たちに言いたい。

"勝ち負けがこの世の全て"なのだと。



勝者だから富を得て、

勝者だから幸せになれる。


平等は当たり前なんかじゃない。


それを知らないのは、

いつだって明るい世界しか見ていない勝者だけ。



                 ___勝ち負けなんて

5/20/2025, 5:52:34 AM


君のいない明日など来なければいいと、何度も願った。

君を想って泣いた夜を何度もこえて、
君のいた日々に苦しんだいくつもの朝を迎えて、

気づけばそうやってしか君を思い出せなくなった。


私と違って自信に溢れてて、でも私と同じように愚かで。

弱い、ゆえに私達は卑怯でずるかった。

自分達だけが楽に自由に息ができる場所を好んで、
幾度となく他人を振り回し裏切り背を向けてきた。


芯の部分が似たもの同士、
君の気持ちは痛いほど理解できた。

だからどうしても、嫌いにならなきゃいけなかった。

どうしても、捨てなきゃいけなかった。


どうしたって、側にはいられなかった。



                  ___どうしても、

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