すい

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12/17/2024, 1:09:14 PM


君のいる毎日が、君という存在が、
私にとってどれほど大切なものだったか。

君はきっと知らないし、あの時の私も知らなかった。


奇跡のような出会いはいつしか偶然になっていって、
平凡な幸せは目の前の大きな期待に隠されてしまう。

失って初めてその価値に気づく、愚かで欲深い人の本能。


それでも後悔を重ねて人は強くなっていくんだと、
君の存在が気づかせてくれた。

あまりに弱くて情けない私を、
変えてくれたのはいつも君だったから。


特別なことなんかなくても、
ただ君が側にいてくれたことが何より幸せであったこと。


きっと今この瞬間も、
後で振り返った時かけがけのない時間だったと気づく。

だから私は、この平凡な毎日を大切にしようと思った。

当たり前のように誰かと、
とりとめもない話ができるこの日々を。


一分一秒余すことなく、
私にとってかけがえのない時間だから。



                 『とりとめもない話』

12/15/2024, 2:48:30 PM


君と出会った冬が、今年もやってきた。

いまだに私の心を掴んで離さない君の笑顔が、声が、
恋しくて仕方ない。


君が私を忘れると勝手に決めてしまった日から、
もう何年が経ったんだろう。


夜空から舞い落ちる雪を見ると、
私は今でも君を思い出してしまう。


この雪の冷たさのように素っ気なくて、
いつ降るかわからない雪のように気分屋で、
その存在ひとつでいつも私を楽しませてくれた人。

そっと降り積って消えていく、
君のその不器用な優しさが私は好きだった。


"捨てないで"

あの時私が流した涙は、きっと君には届かなかったのね。


だって冬は毎年必ずやってくるのに、
君はあれから一度も私の元には戻ってきてくれないもの。


それでも私は、ここで君を待ってる。

私が前を向く理由がここにある限り、ずっと。



『雪を待つ』

12/14/2024, 2:09:29 PM


煌びやかに彩られた街。

行き交う人の顔に浮かんだ笑み。


きっと、私だけがこの世界から取り残さている。


冬の寒さには似合わない色とりどりの光が、
どんな憂鬱もとばしてしまいそうなほど輝いているのに。


私は、どうしてこんな日さえ独りなんだろう。

本当だったら、ここであなたと笑っているはずだった。


あなたの1番が私だったら、隣にいてくれた?

精一杯引き止めたら、私の側に残ってくれたの?


どうでもいいのね。

私なんていなくても、
あなたはこの光の下できっと誰かと笑っているもの。


憎らしいほど綺麗なこのイルミネーションを、
私はあなたと見たかったよ。



                 『イルミネーション』

12/13/2024, 1:05:20 PM


私は愛を与え続けて、

あなたは愛を奪い続ける。



                    『愛を注いで』

12/12/2024, 12:43:27 PM


あなたが見せてくれない心のうちを、
私はいつも密かに探ろうとする。

そして私が隠した心の奥底を、
あなたはいつも土足で踏み荒らしていく。


お互いの心の距離を保てないから、
私達はすれ違っていることにさえ気づけない。


あなたの意思、あなたの願い。

あなたが心の中で描いていることを尊重できない私。


私の思い、私の期待。

私の心の中まで理解する気のないあなた。


でもそれでいい。

私たちはこうやって少しづつ離れていって、
いつか完全に見えなくなる時まで何も知らないままでいい。


体を求めたあの瞬間に、
心と心で繋がることを私たちは諦めたんだから。



                     『心と心』

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