君のいる毎日が、君という存在が、
私にとってどれほど大切なものだったか。
君はきっと知らないし、あの時の私も知らなかった。
奇跡のような出会いはいつしか偶然になっていって、
平凡な幸せは目の前の大きな期待に隠されてしまう。
失って初めてその価値に気づく、愚かで欲深い人の本能。
それでも後悔を重ねて人は強くなっていくんだと、
君の存在が気づかせてくれた。
あまりに弱くて情けない私を、
変えてくれたのはいつも君だったから。
特別なことなんかなくても、
ただ君が側にいてくれたことが何より幸せであったこと。
きっと今この瞬間も、
後で振り返った時かけがけのない時間だったと気づく。
だから私は、この平凡な毎日を大切にしようと思った。
当たり前のように誰かと、
とりとめもない話ができるこの日々を。
一分一秒余すことなく、
私にとってかけがえのない時間だから。
『とりとめもない話』
12/17/2024, 1:09:14 PM