僕がいなくなっても、僕以外のものはこれからもずっとこの世界で生き続ける。
僕だけが消えるこの世界は、僕が消えても、変わらず回り続けている。
僕が生きる意味、生きた意味、それは、誰にも分からない。
自分の生きた証を、どこかに残したい。僕が生きていたということを、実感するために
これからもずっと残る、何かを、、、
僕がもう一度夕日を見る日は来るのだろうか。
水平線をゆっくりと沈みゆく夕日を見ながら、僕は考えた。
病室の窓からは決して見ることの出来ない、雄大なこの夕日は僕に何も答えてはくれない。
最後だから、楽しんでこいと背中を押された退院は、
僕にとっては憂鬱なものでしか無かった。
「最後に何見たい?」母が尋ねた言葉から、僕が残り僅かなことが分かる。
僕は少し考えて、「夕日、最後に夕日を見たい。出来れば水平線に沈む夕日を。」
こうして、夕日が綺麗なことで有名なこの浜辺に連れてきてもらった訳だが、むしろ虚しくなってきてしまった。
ねぇ、どうして僕はこの世界から居なくならなければならないの?僕はまだこの世界にいたい。できれば、もう少し、もう少しだけ、この世界の住人で居させてください
君の目を見つめると
私の彼氏は自分の顔が嫌いらしい。特に目、
彼曰く、母親に似ているらしい。
彼を生後半年で捨てた母親に。
「あんたの目は母さんに似ているね」と言われる度に、彼は自分があのクズと一緒なんてという言いようのない不快感に苛まれていたのだとか、
でも、私は彼の目が好きだ。漆黒の瞳に綺麗な切開ライン、そこに知的なメガネをかければ正直、自分の好みどストライクである。
だから、目を嫌いにならないで欲しい。たとえ、その綺麗な目が君の母親に似ていたとしても、それは母親の目なんかじゃなくて、君の目なんだから、
君が目を嫌いだからって、目を閉じないでよ。
私は君が大好きだから。君を捨てた母親の分まで君を愛すから
僕が住む街は東北の海沿いにある港町だ。夜は街灯がなく、星が空からこぼれそうなほど輝いている。
コンビニに行くにも車がいるこの街で唯一の自慢である。いつも、夜10時過ぎになると、父に星を見に行こうとねだったものだ。
そんなある日、街から通達が来た。『観光地にするために、この辺に街灯を増やします。』
僕は衝撃で動けなくなった。僕にとっては、星が僕の唯一自慢であって、それ以外はなかった。
けれど、僕の思いも虚しく工事が始まり、街灯が作られた。僕はそれから、星を見たことはない。
「1回星を見に行かないか?」父が言った。
「星なんかないじゃん。つまんないよ」
でも父は大丈夫と言って、僕たちが星を見たあの場所まで僕を連れてきた。
「やっぱり星なんか見えないじゃん。」
「確かに、そうだね。でもさ、僕たちには見えないだけで、星空はこの上にあるんだ。街灯だってさ大きな星が僕たちの下に降りてきてくれたと思えばいいんじゃないか?それならここは今も変わらず満天の星空が見えるだろ?」
自分のキャラってなんなんだろう?
これはあなたには似合わないだとか、イメージと違うとか、
うるせえよ!私は私の生きたい姿で生きる、
オメェらの貼り付けたレッテルに縛られて生きるのは嫌だ!
したいことをしている私がありのままの私だ!
そのままでいい、