ごめんね、なんて言うなよ、
どうせ思ってない癖に、
お前が勝った、そして俺が負けた、
ただそれだけだ、
だから、言うな!
俺が惨めになるから
#もしも未来を見れるなら
「ねー、私たちの未来ってどうなってるんだろ?」
俺の顔を覗きながら、望美はそういった。
俺たちは、高校に入学したばかりである。内気な俺にはなかなか友達ができない。とぼとぼ、ひとりで帰っている時、自転車に乗っていた望美と再会したのである。
「未来かー、わかんねぇなー、」
どうせ、俺は平凡な人生を送ってるんだろうよ、
心の中ではそう思うが、声には出さない。言ったら本当になっちまいそうで、怖いから。
「未来なんかわかってたまるか!」
そー言って、俺は夕暮れを背に走り出した。
#無色の世界
3.11僕の世界は無色になりました。
見渡す限りのの灰色の中には、バラバラになった僕たちの思い出が横たわっていました。
この無機質な世界が、自分の故郷とは思えません。
それでも、確かにここは僕が生きた世界で、故郷で、
東日本大震災が去って、もう10余年が経ちました。
あの灰色一色の世界は、今はもう色に溢れています。
届かぬ想い
ねーねー、名前なんて言うの?
そう言ってきた時からあなたは私に優しかった。
それからもう3年、私はあなたの親友の地位に居座り続けている。どこに行くにも一緒。
「○○ちゃん、一緒に行こう」
そう誘われているのを何回も聞いた。自分は卑怯だ。
ひたすら、あなたを縛り付けている。
あなたが誰かと一緒にいたら、ひたすらそいつに嫉妬する。自分では抑えられないほどに、、、
でも、今は誰も近づかない。とても、満足だ、
たとえ、自分が、あなたの恋人になれないとしても、、、
神様へ初めてお願いした日、
僕を殺してください。
僕はそーやって必死に祈ったのに、神様は叶えてくれなかった。
だから、今日僕は神様にお願いする。
地球のヤツらを生き残らせてください。
叶わないのなら、反対のことを言えばいい。
僕が今から地球を割ったとしても、神様は地球のヤツらを生かしはしない。だって、しないでしょ、僕を殺してくれなかったように。