1つだけ夢が叶うとしたら、君は何がしたい?
ある掲示板で、僕はそれを見つけた。無我夢中でキーボードを叩く、
僕は、、、お父さんに会いたい、
僕が6歳の時に亡くなった、お父さんに、
正直、あまり父のことは覚えていないけれど、
僕の頭を撫でてくれた手だけは今でもしっかり覚えている。
海で溺れた子を助けて、死んでしまった父に一つ言いたい。
どうしてお父さんは僕たちのために、生きてくれなかったのですか?子供を助けるというのは素晴らしいと思うけど、僕と母のことはどう考えているのですか?僕たちを残して、死なないでよ
書ききってスッキリした僕は、別に、それを掲示板にアップすることなく、パソコンを閉じた
いつも隣にいた、幼なじみが引っ越して行ったのは、今日の朝だった、
元気でな、じゃあな、
おう、じゃあな。
また会おうぜ、
次の日、あいつと遊ぼうと思って、あいつんちのインターホンを押した、
ピンポーン、
遊ぼうぜー、
シーン
誰も出てこない、俺は気がついた、遊ぶやつあいつ以外いなかったじゃん、
大切なものは、あとから気づいた
ハッピーエンド
俺がこの言葉を使うのは一生に1回あるかないかだと思う、
人生に途中退出はない、
故に、1回言うとしたら、それは俺が死ぬ時である。
普通の幸せがどういうものかは分からないけど、
仲のいい友達がいて、恋人がいて、苦しまずに死ぬ事が出来たら、それは俺にとってのハッピーエンドだ。
「あー、楽しかった!またな、お前ら」
そう言って人生を終えたい、終わり良ければ全て良し、ハッピーエンドとはそういうものだ。
君に見つめられると、嬉しかったはずなのに、
君と話せて、楽しいはずなのに、
いつから、楽しくも嬉しくもなくなってしまったのだろうか、
君に見つめられると、苦しくなる、私を見ないで、
君と話すと、自分が、周りが大嫌いになる、
私以外と話さないで、私を離さないで
もー嫌だ、だから、お願い、
私を見つめないで
「私はあなたといつも一緒にいることは出来ない」
そういったのは、僕の2歳年上の彼女だった。
彼女はCAだから、いやでも離れ離れになってしまう。
「だから、私が空から帰った時は、私を休ませる止まり木になって欲しい。私の心臓を、あなたと同じリズムで刻ませて、」
彼女からのプロポーズ、僕の心臓が早鐘を打つ。
「僕の心臓は君といれば、早くなるから、大変だよ?」
「私も早くなるから、大丈夫!!」