恋する乙女―小5女子―

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3/10/2025, 10:07:58 AM

大好きな彼が、行方不明になってしまった。
警察に相談すると、一生懸命捜索してくれたけれど、
まだ見つかっていないとのこと。
警察は、もう一つの事件があり、忙しいらしいのだ。
告白、まだできていないのに。
「好きだ」って伝えられていないのに。
神様なんて信じていなかったけれど、今は違う。
神様、どうか、お願いします。
願いが1つ叶うならば、彼に合わせて欲しい。

3/9/2025, 12:29:59 PM

嗚呼、この世界は、なんて美しいんだろう。
友達がいて、家族がいて、家があって。
この世界のことを幸せというのだろうな。
―――――――――――――――――――――
嗚呼、この世界は、なんて醜いんだろう。
人々が殴り合い、争い合い、帰る場所もない。
この世界のことを残酷というのだろうな。

3/8/2025, 11:11:14 AM

【秘密の場所】
今日もわたしはこの場所に足を踏み入れる。一歩歩くたびに、ピチョン、ピチョンと、水が跳ねる音がする。
ああ、懐かしい。あの頃を思い出すな。私たちだけの場所。…最後まで、約束を守ってくれたんだなあ。


―10年前。
わたし「はるとくん、はるとくん!」
はると「何だよ、どうした?」
わたし「秘密基地にちょうどいい洞窟みたいなところが見つかったんだ!行かない?」
はると「一人で行くのが怖いだけだろ。…まあでも、お前のことだし、何するかわからないし。ついてってやるよ。」

わたし「ほら!ここなら秘密基地、作れるでしょ?」
はると「…狭くないか?」
わたし「う、うるさいな!そこがいいんです〜!」
はると「ずっと、作りたいって言ってたもんな。」
わたし「でもなんか、『この二人のです!』っていう感じがないんだよな…。」
はると「じゃあ、この前母さんたちに撮ってもらった写真飾るのは?」
わたし「めっちゃ良い!あの写真、二人とも笑顔だもんね。」
はると「それは母さんが無理やり笑えって言ったから…!」
わたし「あと、約束なんだけど、ここのこと、絶対誰にも言っちゃだめだよ!」
はると「当たり前だろ。『秘密』基地なんだから。」


そんなこと言いながら、二人でたくさん笑ったな。その後も、ずっとここで遊んでた。
…はるとくんが死んじゃう、その日まで。ここで二人で遊んでたら、急に倒れるんだもん。
ほんとにびっくりしたし、何よりも、怖かった。一人になるのが、怖かった。
その後私、頑張ってはるとくんのことおんぶして家まで連れて行ったんだよね。
どうしても秘密基地のこと、知られたくなかったから。二人きりのものにしたかったから。
はるとくんは、もういない。でも、思い出は全て、ここにある。
誰にも荒らされることなく、きれいに保管されたままの写真を見て、私は言う。
「はるとくん、ずっと言えなかったけど、好きだった。他の誰より、大好きだったよ。
 …私もいつか、会いに行くから、待っててね。」
写真に映るはるとくんの笑顔は、いつもより愛らしく見えた。


―――設定―――
10年前=5歳の頃、今=15歳、と思ってください。本編に書くことができなくて、すみません💦

3/7/2025, 11:34:42 AM

「ラララララ♪」
今日も森の方から、美しい歌声が聞こえてくる。
この声の持ち主は、一体誰なんだろう。
…顔も知らない少女のことを、声だけで好きになってしまうなんて。
彼女が歌うこのメロディー、なんだか懐かしい。
なぜだろう。いつ聴いたのだろう。
僕は彼女のことをもっと知りたくなり、森の奥へと足を進めた。
「ラララララ♪」
だんだん声が大きくなっていく。
いつの間にこんな奥まで来ていたのだろう。
引き返そうと振り向いた瞬間、声がした。
「こんにちは。お兄ちゃん。待ってたよ。」
『お兄ちゃん』? 意味がわからなくなり、声のする方を見た。
すると、会ったことはないはずなのに、懐かしい顔が。
全て、意味がわかった。妹だ。いないはず・・・だったのに。
双子の妹は、出産のときに、死んでしまったはずなのに。
歌が懐かしかったのは、母がよく歌っていたからだ。
僕達がお腹にいるときに、よく歌ってくれた歌だ。
零れそうになる涙をこらえて、僕は言った。
「ただいま。おまたせ。」

3/6/2025, 10:16:57 AM

本題に入る前におすすめの人紹介します!
・N.n gorira さん
・5-3きのこ   さん
・`miu4591   さん
…です!…ココだけの話、紹介した人たち、
全員同じクラスで、チョー仲いいんです!
長くなりました💦 それではどうぞ!

【風が運ぶもの】
風が運ぶもの――それは勇気。
春は新たな出会いや別れを告げるとき。
春風は、そのすべてを乗せている。
なれない環境への緊張も、新たな挑戦への勇気も。
私が悲しいとき、不安なとき。
立ち止まってしまうこともあるけれど、
いつも風が背中を押してくれる。勇気をくれる。
そのおかげで、私は今、ここにいる。
どこかから勇気を送ってくれた人、ありがとう。

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