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1/6/2025, 11:15:11 AM

..........書きたくない。

「君と一緒に」

1/5/2025, 12:31:45 PM

「(一生分のあけおめ聞いたわ〜って、これ毎年思ってんな...。)」
私は今春、都会に出てOLをやっている22歳。
「(地元に帰ってきたのは、いつぶりだったっけ、夏は帰ってこれなかったんだよな...。)」
学生の時は正月とゆうだけで、はしゃいでいた事を思い出す。
美味しいご馳走に、年末の特番、普段会わない親族からのお年玉。
「(うん、今でも響きだけは最高だ)」
今となっては、親族を見て、未来に不安を感じたり、お年玉をあげる立場になったりと、少々息苦しい事を胸につっかえさせながら、昔の通学路をトボトボ歩っていると、よく帰り道に3人で買って帰っていた自販機の前についていた。
「も〜...ヒヨリも、シオンも予定決まってて、初詣一緒に行けないなんてさ!(家にいても暇だから散歩する羽目になったじゃん)」
ちょっとした文句を垂らしながら、あの時から変わらず好きな、ココアを慣れた手つきで買う。ガコン!少し大きな音に寝ぼけていた目が覚める。ココアを拾い上げながら、青春の帰り道がフラッシュバックする。
「(あん時は、楽しかったな〜恋バナとか、部活の愚痴とか散々したっけか...。)」
寒さに赤くなった掌にココアの缶を転がして暖める。カチッ、プルタブを開け、自販機にもたれかかる。
ふと、目尻に映った綺羅びやかな、白銀に顔を向ける。
ハッとする。覚めた目に燦然(さんぜん)とした銀雪が飛び込んでくる。
スッとココアをすする「(まぁ、大人も捨てたもんじゃないかなぁ〜いや、私も年取ったな、こんな雪綺麗に見えたりしなかったのに。)」

「よし、帰るかぁ〜」行きよりも少し軽快な足取りで、青春の帰路に手を振ってやった気分で言う。
やはりいくつになっても正月は普段より満足感がある。

「冬晴れ」

1/4/2025, 2:21:45 PM

ソレはありふれている。
されど、際限なく広がる人の欲望から、ソレに到達することはない。
「コレが欲しい」、「コノ人と居たい」、「コレを失いたくない」。
幾つ手に入れてもまだ足りないと渇望する。何が手に入ればソレに到達するのか、きっと誰も知らない。
見る角度によってソレは如何様にも変わり、価値を変動させ続ける。
戦争を知らない人間と、平和を知らない人間とで、著しくソレの価値を変えるように。深い深い欲望の先にあるのは、また深い深い欲望なのだと私は思う。人はソレを体感する事なく一生を駆け抜け、今際の際、ほんの少しを鮮烈なスローモーションとして微かにソレに触れ、生涯に幕を閉じるのだと私は信じてみてたい。

コレもまた、深い深い欲望。

「幸せとは」

1/3/2025, 2:10:43 PM

持病のある無職の男、その夜彼は、寝れなかった。時計の針はいつの間にか朝方を指している。憂鬱な夜だった。小さいスクリーンに映る同世代を見ては、自分と比較し、自分に落胆するのがやっとだった。「俺はどうなりたいんだ。」天井にぼやく。到底返事など帰ってこない。かすかにカーテンから漏れる光がある。
もう別に寝なくていいやと、カーテンを開ける。やはり窓の向こう、日が昇り始めていた。こんなものを見たくて外に出る人もあるんだなと、彼はこの光に良い感情を見出せなかった。いつからだろう陽の光がサーチライトのように、人間を精査する光のように見え始めたのは。いっそ日に見つかって諦めてしまえたらいいと思うようになったのは。そう思いながら彼は、まだ日陰者でいいれればと願っている。

「日の出」

1/2/2025, 12:28:32 PM

抱負。この極寒で尚、その熱を帯びる程熱いのなら、何はなくとも君の人生は健全で、高尚なものだろう。
「冬でも極寒なんて、ほど遠いだろ?」君は聞く。
やはり、君の人生は健全だ。冬だから極寒なのではない。勿論冬であることはハクシャをかける要素にはなるが、根幹ではない。
政治に、社会に、人に、心に、数えもしない日の内に、冷気を感じるようになる。やがて、鮮やかな炎が弱くなってくる。ぱちぱちと細胞を燃やす音は語らなくなっている。焚べてきた木々が、灰になる。
灰は土壌と混同し、跡形もなくなっている。君もそうなると思うと、少しだけ寂しい。
「せめて、沢山焚べる木があればいいんだけど。」私がぼやく。
君は傾げて「なんだそれ。」
「まぁ、抱負を忘れない年にしてみろってことだよ。」
淡色、遠くの空をぼんやりと見ながら素直に伝える。

すり減ろうとも、若人は熱を帯び、痛み伴う程激しく弾け続けていたほうがいい。全ては焚べ続けている、今しかないから。


「今年の抱負」

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