shimotuki megumi

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4/3/2024, 11:54:14 AM

神様が言った。
一つだけ願いが叶うとしたら、何を願いますか?

「過去に戻って、自分の未来を変えたい」
そう答えた。
タイムリープして、この行き詰まった人生をどうにかしたい。

未来を変えても…
「人間性の問題だったら、あなたまた同じように自分より他人を優先しちゃうんじゃない?」

それはあなたの周りの人間が入れ替わるだけで、何も変わらないんじゃないの?

「嫌みなこと言うなよ、神様だろ。前世で生きづらかったから、死んでからは大優勝とかそんな大器晩成嫌だからな。」

「わかってる。わかってるって。でもちゃんといい席用意してあるから。喜ぶがよい。VIP待遇だぞ。」

「これは喜んでいいのか?どうせそんなこと聞いておいて、願いなんか叶える気ないだろ。」

神様は白々しく、目を反らした。

「大丈夫だよ、あなたは今が辛いだけだ。そのうち良くなる。もれなく死後の安泰も確定だ。」

「そのうちっていつだよ。」

「この後直ぐかもしれないし。一週間後かも、1年先かも。そのうちだよそのうち。頑張って。」

「もー頑張れません。」

「そう言っても、頑張るんだから。応援してるからな。」

「はい。はい。」

その一ヶ月後、その知らせはやってきた。
「書いた小説、重版されるってよ。しかもアニメ化も。」

「未来変えなくて良かった。」そう思うのだった。

※たまにはフィクションも。


4/1/2024, 3:41:34 PM

新年度の始まりの日。
その裏では、嘘をついていい日。
なんか変だよねぇ。

「嘘でした〜」って友達に冗談を言うことも正直何が楽しいのかわからなかった。
イースターもハロウィンもクリスマスも、異国情緒溢れる祭りは大好きだ。
でも正式な意味は知らない。

嘘をついたことがない人間なんかほぼいないと思う。  

嘘で塗り固めたハリボテの人もいるだろうし、相手を傷つけたくないから咄嗟につく嘘もあるだろう。
それに嘘をついたことがないという嘘をつく人もいるさ。
プライドって厄介なもんを持ち合わせるものだから、知りあいに御曹司キャラを一生懸命作ってる人がいるけど。あまりにもぶっ飛んだ話は子供の話を聞いているようで、内心冷ややかに見てしまう。
承認欲求を求め過ぎる、成れの果て。
嘘の称賛なんて仮初めの幸せ。ほんの一瞬のね。
その人は毎日がエイプリルフールみたいなもんなのかな。

だとしたら、私は疲れる行事だなと思う。

あとアプリに流れる嘘の広告もね。

3/29/2024, 4:28:26 PM

毎日楽しくて、幸せしかないんだよね。
嫌なことなんか全然起きないし。
周りの人も良い人ばっかりだし、人間関係も良好。
好きな仕事して、趣味にも没頭できて。
1日に終わりに今日も幸せだった。って乾杯する。
ゆっくりお風呂入って、YouTube流しながらリラックスして。ベッドに入れば熟睡できる。
って言ってみてぇーーー。

今の自分には理想の高めのハッピーエンドだな。

真逆の社畜社会人、毎日がバットエンドってわけでもないけど。
このアプリ始めて、ハートをいただけることが
日々の励みになっています。


3/28/2024, 10:38:44 AM

気がつくと視線の先にいる。
ずっと見ていたい。
いや。見ているより、側にいたい。なのか。

「…食べてるところ、見られるの恥ずかしい」
彼女は少し眉を吊り上げた。
「み、見てました?」
僕は慌てて取り繕う。
「…ちょっと気になっただけ。」
「食事に集中出来ませんよね。」
「いや、違う。そんな意味じゃなくて。」

何で素直になれないのだろう。
「…味ですか?口に合わなかった?」
「…そんなことない、めっちゃ美味しいよ」

一瞬、気まずい。
お互いに目を反らした。
再び顔を上げる、タイミングはほぼ同時だった。
お互いに見つめる視線の先にお互いがいる。

恥ずかしい。でも嬉しい。
二人で思わず吹き出して笑ってしまった。

なんて初々しいんだろう。

3/27/2024, 10:19:27 PM

私のハート、防弾ガラスで出来てると思ってた。
最初は小さな傷も大丈夫、大丈夫と受け流してた。

何度も何度も小さな傷が重なって、いつの間にか
大きくひび割れてきた。

感情が揺さぶられる度に、ミシミシと音をたてる
その度に少しずつ欠片が落ちるようになった。

漠然とした不安と不満。脱力感。
時々不安過ぎて、逃げたくて。死にたくなる。
死んでしまった友人に申し訳ないと口で言いながら。

愚かだとわかっていても、思考が止まらない。

私自身がこの感情の名前が何なのかわからずにいる。

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