毎日。毎日。
必死に生きてる。
何でこんなに必死なんだろう。
現代人に安らかな気持ちでいられる時間はどのくらいあるんだろうか。
穏やかに見つめる未来など想像出来ないから。
少しでも平穏にいられるように、毎日を必死に生きてる。それは穏やかさとはとても遠いもの。
寝ている時さえ、安らかともいえない。
もっと気楽に考えられる、性分ならこんなに疲れないのにな。
何でこんなに面倒臭いんだろう。
彼は多くを語らない。
昔の武勇伝とか。裕福な実家の話とか。
他人にとって退屈で耳障りな言葉をわかっている。
彼が語りかけるのは、優しい言葉だけだ。
話さずともわかる、適度な距離で。
見守ること、さり気なく気遣う優しさ。
あえて何も語らない。
寄り添うだけで、意思の疎通がとれる。
ずっと一緒にいるから、当たり前なわけでもない。
居心地の良いのは彼がいるからだ。
「私が好きだと言ったら。どう思う?」
「…もうとっくに同じ気持ちですよ。」
彼は隣で照れながら言った。
ひとつ、ひとつの個体は別のものであったはずだった。
いつのまにか、周りと同じでなければ除外されるようになっていた。
個性はなくなった。
同じ髪の長さ、スカート、同じバッグに同じキャラクターのマスコット。いつもと同じ場所で決まったように悪口を言って、誰得の写真を毎日投稿して。
撮りたくもない写真をとって、盛れる盛れないと何度も撮り直す。
ふと我に帰る、これ私の好きなことだっけ?
他の世界をもっと知りたいと思うことで、足並みを乱すことになるのは、裏切り者なのか。
直ぐに優劣をつけたがるくせに
同じでなければならない矛盾がまた私を殺すのだった。
代わり映えしない退屈な毎日が続くと。
何か起きないかなとイベントの発生を願う。
嫌なことが沢山続くと、いつになったら平穏な毎日が送れるのかと願う。
「ああ、自分で願ってしまったのか。矛盾してるな。」
「ちょうど良いって難しいよな。」
「本当にね」
良いことがあっても、悪いことがあっても。
今日も頑張りました。お疲れ様。
1日の終わりに温かい珈琲と甘いお菓子を。
酒でもいいよ。
自分を労って、心に余裕をもたらせば。
明日へ向かう憂鬱も少しは軽くなるはずだから。
愛とはなにか。
今の僕にはよくわからないけれど。
貴方を大切にしたいと願う心は愛なのでしょう。
今日も命の危機もなく、無事に終るということが
世界規模でみたら、どれだけ幸せなことか。
暖かい家、冷たい水、清潔な服
当たり前だと思うことは、僕が少し平和呆けしているのかもしれません。