shimotuki megumi

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ひとつ、ひとつの個体は別のものであったはずだった。
いつのまにか、周りと同じでなければ除外されるようになっていた。

個性はなくなった。
同じ髪の長さ、スカート、同じバッグに同じキャラクターのマスコット。いつもと同じ場所で決まったように悪口を言って、誰得の写真を毎日投稿して。

撮りたくもない写真をとって、盛れる盛れないと何度も撮り直す。

ふと我に帰る、これ私の好きなことだっけ?

他の世界をもっと知りたいと思うことで、足並みを乱すことになるのは、裏切り者なのか。

直ぐに優劣をつけたがるくせに
同じでなければならない矛盾がまた私を殺すのだった。

3/13/2024, 3:29:05 AM