【柔らかい雨】
柔らかい…おだやかである。柔和である。
おだやかな雨とはなんだろう
霧雨(きりさめ)だろうか
慈雨(じう)だろうか
甘雨(かんう)だろうか
しかし、雨に対して柔らかいとは
どういうことなのだろう
雨はその人、その時の心情によっても
変わってしまうだろう
雨を見て
ただ雨が降っていると思う人もいるだろう
その雨に己の心情を表す人もいるだろう
その雨がその人にとってどう映るかなんて
その人にも分からない
ただ、その空がこぼしたその水に
君は何を思う
【一筋の光】
不安で仕方がなかった
人間関係、進路、未来、これからのこと
先が見えない闇の中
暗く重い雲が心にかかっていた
何か正しいのか
何処へ向かえば良いのか
何をしたらこの心が救われるのか
そんな僕の前に、君は現れた
“雲の間から一筋の光が差した”
そんな気がした
君が僕を見つけてくれたから
君が手を差し出してくれたから
君が「ありのままの君で良い」と
そう言ってくれたから
僕は手を伸ばした
君に届く様に
君にとっては何でもないことかも知れないけど
その言葉に僕は救われたから
君の様に僕も誰かの光(救う人)になりたい
【哀愁を誘う】
空襲とは本当に理不尽なものだ
ついさっきまで話してたあの子
明日もまた笑い合えると思っていた
あの時、一緒に逃げていれば
そうすれば、あの子と明日もその先も
一緒にいられたかもしれないのに
地面に並べられた人達
何も分からないまま亡くなったのだろう
ふと、周りを見渡す
隣に佇む、1人の男
哀愁を誘うその横顔に
“あの人にもきっと一緒に笑い合いたい
誰かがいたのかもしれない”
嘆いていても何も変わらない
生き残ってしまった人達が
このことを未来ある若者達に
伝えていかなければ
もう二度とこんなことが起きない様に
もう二度とこんなことで苦しむことがない様に
【鏡の中の自分】
鏡の中の君は
きっと僕とは正反対だ
“僕が右手を差し出せば
君は左手を差し出す
そっと手を伸ばす
僕と君で手を合わせる
このまま君が僕を
鏡の中に引っ張ってくれたら良いのに
そうすれば僕は君と入れ替わって
僕は君として
君は僕として
生きられるのに
この身をこの心を写し込む鏡よ
どうかこの願いを叶えておくれよ ”
「ほら、早く来いよ」
『う、うん、今行くよ』
あぁ、また呼ばれてしまった
“またね、鏡の中の君(自分)”
【眠りにつく前に】
眠りにつく前に今日あったことを思い出す
寝る前に5分、楽しかったこと、嬉しかったこと
ポジティブなことを3つ思い出す
そうすると毎晩幸せに眠れるらしい
そうして、ネガティブ思考を
少しずつポジティブ思考に変えていくんだ
今日という日が最悪でも
どんなに小さいことでも思い出すことで
少しだけ明るく眠りにつくことができる
眠りにつく前にネガティブな自分にバイバイ
寝ている間は何にも邪魔されないから