小瓶には七色の飴がはいってる。降るとカラコロとかわいい音がなる。赤、青、黄、白、緑、オレンジ、ピンクがあってそれぞれ味が違う。
大事に一日一個だけ食べるようにしている。どの味も美味しくて口に入れるとたくさんの幸せを感じる。
一番好きな味は白色の飴だ。綿菓子みたいに甘くて雲みたいにふわりと溶けてく。
今日はオレンジの飴を食べた。口に入れた途端、飴なのにあったかくて体がぽかぽかしてくる。味はちょっと酸っぱい。きっとお日様をぎゅって丸めて作られているんだと思う。だって今日はお日様がでていないから。
お空のまんまるお日様をたべちゃった!明日からお日様がいなくなったらどうしよう?
その時は残っているオレンジの飴を神様に返してあげなきゃ。
神様はきっとお日様を返してくれてありがとうってたくさん頭をなでてくれる。そうしてお礼にたくさんの飴を貰うんだ。
口の中でころころと飴を転がしながらつい、にこにこしちゃう。
オレンジがお日様なら黄色はお月さまかな?お月さまはどんな味がするんだろう?
明日が早く来るように今日はうんと早く寝よう。そして、起きたら一番はじめにお空を見てお日様がいるか確認しよう!
窓越しにみえるのは
日はてっぺんまで登り、足を動かすのも億劫なほどの熱気が地面から立ち込める。
こんな日に限って外回りの仕事を任される。本当にひどい話だ。
すぐ隣を走っていく車の風すら生暖かくて嫌になる。
右手に手提げかばんを持って、左手の服の裾で顔の汗を拭う。
大通りをひたすらあるいていく。ふと横を見ると知らないビルの窓越しにPC作業をしている人が見えた。
きっと冷房がきいているのだろう。
自分の会社は冷房のききがわるいせいで、あまり涼しさを感じない。羨ましい限りだ。
外回りついでにどこかの店で休憩してやろうか、、そんな考えが頭をよぎる。けれど、結局どこにも寄らずにまっすぐに帰社するのだろう。真面目というような性格ではないが、だからといって仕事中にサボるようなことはできない。
青々とした空を睨んで、ため息を付きながら歩みをすすめる。
仕事が終わったらコンビニでアイスを買おう。そう心の中で決めた。
ここではないどこかへ行きたい
仕事、食事、家事、外出、意味のない人間関係
何もかもに嫌気が差す。
お金のことなんか考えずに生活したい。
貯金なんてできやしないし、クレカの支払いで来月には収入のほとんどが消える。
どうやって生活しろって言うんだ。
にげだしてしまいたいくらいになにもかも面倒だ。
溜まっていくゴミ、干されてない洗濯物、洗われてない食器たち、
ため息が出る。
そうえいば日曜日は会社の先輩に外食に誘われてるんだった。
せっかくの日曜日なのに、先輩と会わないといけないなんて面倒くさい。嫌なことばっかりだ。
一度しかない人生は、からっぽで地獄の拷問のような無意味だとしか思えない日々の連続だ。
テレビやネットで笑う人たちが憎らしい。手を伸ばすことすらしないけれど、彼らからしてみれば私はなんの努力もせずに文句ばかり垂れているクズ野郎なのだろう。
いい人間になりたいわけじゃない、金持ちになれるならなりたいけどそこまでの裕福さを求めてるわけじゃない。
私は、誰かに必要とされて、そして誰かに感謝される存在でありたかった。
何もない手のひらに、涙ばかりが溢れる。
こういうときに人は消えたいと願うのだろうか。
理想は叶わない。というか叶えようとする努力すらしていないのだから当たり前だ。
ただの日常を幸せだと思えたらどんなに幸せか。
毎日が苦痛の連続だ。
ここから逃げないのは、別の場所でもっと苦しくなるんじゃないかって考えてしまうからだ。
誰もが輝けるわけじゃない。誰もが心の底から笑えるわけじゃない。
救われることのない日常という地獄の中でかろうじて息をしている。延命措置で薬に頼りながら生きている。
誰も私の知らない場所へ行きたい。
仕事もお金も交友関係も何もかもを捨てて、何も考えなくていい世界へ行きたい。
ここじゃないどこかへ、、、そんな場所があるのならば
繊細な花など、雑草に覆い尽くされてしまう運命だ。繊細すぎるものは人の手ですら毒となる。
繊細なもの、儚いもの、希少なもの、それらを人は愛でるけれどそれらの存在を脅かしているのは結局人自身だ。
才能のあるもの、美しいもの、優しいもの、それらに目を輝かせながら人々は足元の花を踏みつけて歩く。踏みつけた花の尊さを知ろうともせずに光り輝くものばかり追い求める。
君の足の下には潰れた花がある。
花を避けて歩く人ほど、遅いと馬鹿にされる世の中だ。置いていかれて、焦って走って花の事なんか考えてるだけ無駄だったと考えるようになる。
繊細で希少な花ほど、踏まれてしまえば、たちまち枯れていってしまう。
小さくとも、不格好でも、世界で1つしかない花だというのに誰もその価値を知ろうとしない。
踏み潰されてく花を見て、足を止める人もいない。
それが当たり前だからだ。当たり前だと思わないとやっていけないんだ。
花のどれもが踏まれても強く生きれるものじゃない。
人々に追い抜かれて、遅いと馬鹿にされても、小さな花を踏まないよう丁寧に歩く人になりたい。
「3年間、私の隣りにいてくれたら付き合ってあげてもいいよ」
私はあなたにそう言った。あなたはもう忘れてるかもしれない。けれど、私があなたに宣言してから2年がたった。
今もあなたは私の隣りにいてくれている。気まぐれで、誰にでも愛想を振りまく私をあなたはいまだに好いていてくれている。
私はあなたに「好き」と言ったことはない。むしろ、他の人への恋慕をあなたにわざと語ったりする。あなたが私を嫌うように。
いつか消える愛などいらないから、初めから愛さないでほしい。
あなたに言う。
「あなたは私の気持ちを理解できたことがある?」
あなたは少し考えて答えた。
「ないかも」
私は笑って「私もあなたを理解できたことないよ」と返した。
理解し合えない二人が愛を紡げるはずがない。だから、あなたから離れてほしい。あなたの中から、早く私が消えることを願ってる。
それなのに、また今日もあなたからメッセージが届く。
既読をつけてからわざと時間をおいて返信する。
あなたは私のことを知らない。
私もあなたのことを知らない。
それなのに、この細い繋がりは途絶えずに続いている。あなたの「好き」が本当なのか不安になっている私がいる。あなたからのメッセージを待っている私がいる。
あと一年。私が約束した日まで残り365日。
その日まで、あなたはまだ私の隣にいるのだろうか。