るに

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3/20/2026, 4:47:35 PM

私は猫を抱きしめていた。
夢だと気づいた。
だってこの猫は
何年も前に死んじゃった
飼い猫だったから。
でも夢だと信じたくなかった。
暖かかったから。
目が動いてて、
毛がフサフサで、
にゃあっと鳴いてて。
まるで生きてるみたい。
猫が問いかけてくる。
ここにいたい?
私は目を瞑って頷く。
ここにいたい。
ずっと、ずっと。
でも猫は首を振る。
ずっとは無理だ。
僕ももうちょっとで
行かなくちゃ。
もう天国に戻れなくなっちゃう。
私がここで引き止めて
猫の幸せを崩しちゃいけない。
でも
この先に猫にとっての幸せが
あるとしても、
引き止めちゃうかもしれない。
ここにいてほしい。
そんな気持ちを汲み取ったのか、
猫は眠るように寝っ転がった。
私も猫を抱きしめながら
寝っ転がった。
そして猫は言った。
夢だよって。
だから私も言った。
夢だねって。
"Good Midnight!"
暖かい体温を感じながら
夢が醒める前に
これが私の幸せなんだと
噛み締めていたくて。

3/19/2026, 3:10:36 PM

胸が高鳴ることなどない
つまらない世の中では、
私の明日を生きる意味さえ
何処にもないようで。
必要とされてないし
戦力にもなれない。
足を引っ張ることしかできない
社会のお荷物である私は、
どうやら誰かに
連れ去って欲しいみたい。
鳥かごを開けてくれる人を
待っているみたい。
でもそんな人
何処にもいなくて
やっぱり生きる意味が見つからない。
涙は流れない。
大丈夫、まだ大丈夫。
落ち着いて。
そうやって何度も
意味がなくても生きてきた。
けど今回は無理そうだ。
寝て起きたら死んでて欲しいなんて
勝手な願望が
綺麗に並んでいる。
"Good Midnight!"
ねぇ私、
まだ大丈夫なのかな。
まだ生きなきゃいけないのかな。

3/18/2026, 6:06:08 PM

何事にも
表と裏はあるもので、
不条理なことが起きたとしても
それを貫き通し、
安心を提供するのが警察。
安全を提供するのがこちら側。
役職を知られては機密情報が〜
なんて面倒くさいことは無いけれど、
警察はあくまでも安心を提供する。
市民の不安を少しでも和らげる、
それだけ。
こちら側はその間に
安全を確保し提供する。
不条理を理にかなうものにする。
このように
安全を預かっているということは
頭に入れておかなければならない。
表は向かい風で
すぐに倒れてしまう。
だから裏で
その風を受け止め、
表を支えることを
しなきゃいけない。
こちら側の人というのは
臆病だけど
実はしっかり者な人ばかり。
支えれる器を
持っている人ばかりなんだ。
"Good Midnight!"
全てを明かせない秘密ばかりの
今の世界で
安全と安心が両立できるのは
当たり前なんかじゃなくて
裏があって表があるからだって。

3/17/2026, 4:20:29 PM

髪も肌も
全てが白くて
美しい少女。
彼女は私に居場所をくれた。
親友。
その名が相応しいか、
私一人では判断しかねるけど
まあそれなりに親しい仲だった。
突然現れて
毎日泣いていた私を、
ぼーっと生きていた私を、
連れ出してくれて
居場所をくれて
慰めてくれた。
天使がこの世にいて
白く清く美しいのなら
彼女は天使だろうと思った。
でも違った。
彼女は人間ですら無かった。
たまたま見てしまっただけなのだ。
私が白雲峠に
足を踏み入れてしまっただけなのだ。
彼女は1つずつ話してくれた。
まるでガラス細工を扱うみたいに。
彼女はネブラスオオカミというオオカミの長らしい。
少女の見た目でも
歳はかなり行っているのだとか。
私の前に現れたのは、
白雲峠からいつも見ていて
今にも死にそうな顔をしていて
心配になったからだと。
決して不意打ちして食べようとか、
恐怖で従わせようとかではないと。
私は彼女を信じた。
人ならざる者を
簡単に信じてしまっては
いけないのかもしれないけど、
それでも信じずにはいられなかった。
私を救ってくれた
小さな少女のことを。
"Good Midnight!"
そしてネブラスオオカミは
専門機関に追われていて
見つかってはいけないらしい。
だから…と
彼女は口を噤んだ。
私はその続きがわかった。
だからなるべく優しく、
暖かく、
手を握ってこう言った。
泣かないよ。
これが最後だとしても、
あなたがオオカミだったとしても。

3/16/2026, 4:42:47 PM

無垢な花は真っ白で
黒を知らない。
少しでも触れてしまえば
元の花では
無くなってしまう気がして
誰も触れられないくらい、
凛と堂々としている。
それが怖くて
花壇には誰も近寄らない。
双眼鏡は
外の全てが見えすぎて
誰も近寄らない。
怖がりな私たちは
少しでも広い世界を見れば
怖くて怖くて
遠ざかってしまう。
空は青く広く自由なのに
それを知れずにいる。
怖がりな私たちは
誰かと同じじゃなきゃ
怖くて怖くて
どうにかなってしまいそう。
"Good Midnight!"
怖がりな私たちは
安定と安心を取って
綺麗な世界も広い世界も
見れずに一生を終えていく。

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