るに

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10/20/2025, 1:27:14 PM

私のfriends。
どうやって作ったらいいのか
もうわからないfriends。
時に暖かく迎えてくれて
時に冷たく突き放してくるfriends。
私ってなんで
この子と友達になったんだろう。
純粋な疑問が飛び交う自分の部屋、
天井は白いのに
心はなんだか青くて
少しネガティブになりがち。
嫌なことがあったり
楽なことがあったりして、
今日から早く離れたくなったり
ずっと今日に居たくなったり。
急加速・停止を繰り返す
この毎日で
やっぱりちょっとした悩みの種は
取り除いておきたい。
友達を切り捨てたり
逆に信頼を深めたり。
あー、なんか
疲れたなー…。
"Good Midnight!"
考えることも
友達と付き合っていくことも
もう疲れちゃった時
目から水を流して
また後戻りする。

10/19/2025, 4:24:43 PM

声が枯れるまで君は歌う。
雨が降っても
日差しが痛くても。
未練があるのか知らないけど
私は何故か墓から動けない。
多分誕生日に何も貰えなかったから
ここで待ってるんだと思って
通りすがりの君に頼んだ。
歌が上手な君は
歌を贈ってくれた。
その歌は民間療法として使われている
癒し効果がある歌らしい。
ただ、
休む暇もなく長時間歌い続けなきゃだから
すごく大変。
それに君は歌うのがゆっくりだから
何日もかかった。
"Good Midnight!"
でも世界で1番あったかい贈り物だった。
心が歌で埋められていく。
まだ終わりそうにない歌。
私に届くまで君が紡ぐ歌。

10/18/2025, 2:17:44 PM

天使。
それは宗教に登場する
神の使者として信じられる
霊的な存在。
なんとなく
天使は清らかな者で、
全てにおいて公平・平等で、
救いの手を差し伸べたり
時には恋の手助けをしたり
プラスなイメージをもつだろう。
しかし、少女は違った。
長所より短所を好み、
効率・多数決を重視。
救いの手?恋の手助け?
知ったこっちゃないと言わんばかりの
事故を装った邪魔。
天使の中でも群を抜いた変わり者で
悪魔と何が違うのか、
というところまで来ている。
本来、
天界では自然死が一番良いものとされ
天使は神の使者として
自然死へ導くという
使命的なものがあるのだが、
少女は理由はなんであれ
死こそ救済であり
救われるためなら手段を選ばない、という
なんとまあ
ねじ曲がった使命的なものを持っている。
堕天となるのも時間の問題だと
他の天使は関わることを辞め始めた頃、
少女は神様に頼まれ
一人の若者と出会う。
若者は少女の事が見えるようで
無愛想な少女に
毎日たくさん話しかけていた。
若者は少女を笑わせたいようで
元々多かった口数が更に増えていった。
少女も少し優しい目になってきたと
神様も喜んでいた時だった。
若者が事故で亡くなった。
もちろん事故ではない。
若者が滝を上から見ていた時に
少女が背中をトンっと押した、
つまり少女が殺したのだ。
"Good Midnight!"
光と霧の狭間で
天使と呼ばれる少女は
羽根をパタパタ動かして
にっこりと笑った。
それは若者が
ずっと少女にさせたかった表情だった。

10/17/2025, 3:15:27 PM

サーッと何かが流れる音。
それは砂時計の音。
人にも日付変更線にも
合わせる必要がなくて
自分を貫くのが砂時計。
私はかっこいいと思った。
砂時計になりたいと思った。
毎日砂時計みたいな人には
どうやったらなれるか考えてた。
いつかなれるって信じてた。
私だって人に合わせるだけじゃない、
人に好かれに行く人になるんだって。
けど違った。
自分を強く持つということは
裏表があって
砂時計も上下を何回も逆さにするということ。
もちろん裏表の差が
激しければ激しいほど
ボロが出るもので。
人に好かれるどころか嫌われた。
"Good Midnight!"
砂時計もそうだったな。
砂が入ってる瓶が割れたら
砂は出て戻ってこない。

10/16/2025, 3:41:35 PM

一夜にして
何故か消えた星図。
私たち「星屑管理局」は
天体・星座などの全てが記された
星図がないと
仕事ができない。
そんなわけで
今回特別に捜査部隊が作られ
そこに私が入っていた。
星図を探す旅のようなものの方が
パソコンや画面をカタカタ打つより
私には合っているかもしれない。
両手に収まりきるほどの
星図を世界から探すのは
とても困難だった。
海に落としたコンタクトを見つけるくらい。
途方もない年月が必要だろうと
私の先輩は言っていた。
辞退しようかとも思ったが、
星図は星屑管理局にとって
中心であり、核だった。
それが無くなったとなると
管理局は役目を失う。
仕事がない職場で
グダグダ星図を待つより、
探しに行った方が早いかもと
何故か思った。
山を超え、海を渡り、
たくさんの人と出会い、別れた。
たまに小さな星屑管理局に立ち寄っては
物資を貰っていた。
捜査部隊らの絆は深まり
私もこの現状に満足していた。
しかし、
そんなほのぼのとした捜査の日々を
一気に変えてしまう無線が流れた。
ジーッ…。ザザッ……。
えー、星屑管理局特別捜査部隊の皆に告ぐ。
星屑管理局は潰れた。
これ以上星図を待っていられない。
もう星図は消滅した物として扱う。
星屑管理局特別捜査部隊の皆も
至急、本部へ戻るように。
ジーッ…。プツンッ…。
今までの私たちは
何のために歩いていたのか。
その答えが星図ではないと
今わかった気がした。
きっと私たちは
仕事が遅かったり、出来なかったり、
管理局で浮いた存在だったんだ。
そんな人ばかりが捜査部隊に入れられたんだ。
厄介な人を払うために。
"Good Midnight!"
本部へは戻らなかった。
失業者として扱われるのが
目に見えているから。
私たちは星図ではなく
居場所を探し求めて歩いている。
きっと星図のように
どこかにあるはずだから。

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