声が枯れるまで君は歌う。
雨が降っても
日差しが痛くても。
未練があるのか知らないけど
私は何故か墓から動けない。
多分誕生日に何も貰えなかったから
ここで待ってるんだと思って
通りすがりの君に頼んだ。
歌が上手な君は
歌を贈ってくれた。
その歌は民間療法として使われている
癒し効果がある歌らしい。
ただ、
休む暇もなく長時間歌い続けなきゃだから
すごく大変。
それに君は歌うのがゆっくりだから
何日もかかった。
"Good Midnight!"
でも世界で1番あったかい贈り物だった。
心が歌で埋められていく。
まだ終わりそうにない歌。
私に届くまで君が紡ぐ歌。
10/19/2025, 4:24:43 PM