るに

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8/11/2025, 5:00:41 PM

半分しか食べてない、
暑さで溶けて
こぼれたアイスクリーム。
もうどうでもいい。
今隕石が降ってきてもいいし、
地震が起きても、
宇宙人がここに降りてきても、
全てどうでもいい。
こんなに毎日必死なのに
神様はまだ足りないようで、
私をドン底から
さらに埋めようとしてくる。
何もかも上手くいかなくて
消えてやろうかと思ったりもする。
なんてつまらない人生。
凄くちっぽけなことで
ドン底だとか、
消えたいだとか言葉を並べて、
自分が1番不幸みたいに思って話して、
こんなことしたら
あとからまた辛くなるのに。
"Good Midnight!"
詰めの甘さがカンストしてて
注意しててもどうにもならない私へ。

8/10/2025, 6:18:27 PM

やさしさなんて
中途半端で苦しくなるだけ。
ほっといて欲しい時に
やさしさを向けられると
酷く当っちゃって
傷つけちゃって
こっちも傷つく。
でもやさしさが無いと
人は寄ってこないし、
助けてもくれない。
扱いが難しくて、
でも使いこなせると
みんなから慕われて助けてもらえる。
"Good Midnight!"
だから私は
助けてもらいたいがために
今日もやさしさを使いこなせるフリをする。
仮面を被ってにこにこ笑顔。
そしたら人が寄ってくる。

8/9/2025, 4:04:52 PM

いいね。
台風を生成できるようになったのか。
人は生まれつき
一つだけ超能力のような、
魔法のような、
異能力を所持していて
念じると
手から、杖から出すことが出来る。
私は風を操るものだった。
物を力要らずして運べるので
中々便利で愛用していた。
けどそのせいで、
ダラダラと過ごしていたので
宝の持ち腐れだと両親に
師匠を紹介された。
師匠は平凡な人で
とても強い能力、魔法持ちや
優れた使い方ができる人だと思わなかった。
師匠より優秀な人は数え切れないほど
この世にいると思っていた。
旅を共にする前までは。
本来は
手からか、杖からか、
どちらかからしか
能力、魔法を出せない。
しかし師匠は手からも
杖からも出していた。
それだけではない。
一つだけしか持っていないはずの
能力、魔法をいくつも持っているのだ。
それはもう片手で数え切れない、
足の指を足しても何倍も足りないほど。
そしてその能力、魔法一つ一つの使い方は
とても熟練されていて
無駄がなかった。
私は師匠のようになりたいと思った。
風の使い方は無限大、
師匠も風を操れたので
何度も訓練をして
何度も鍛錬をして
師匠を目指した。
雨を降らせることは出来なくとも
台風を作れば
雨も付いてくる。
そうやって私なりに工夫していた。
"Good Midnight!"
師匠の足元に及ぶことはなかったけど
師匠は自慢の弟子だと言い、
私の柔らかい台風を眺め
風を感じて
ただゆっくりと
瞬きをしていた。

8/8/2025, 4:52:06 PM

夢じゃない、
夢じゃない夢じゃない夢じゃない、
これは夢じゃない!
真っ赤に染る手、
転げ落ちているナイフ、
誰かも分からないズタズタの人。
血の海の真ん中、
何故か私はそこにいて
誰かをズタズタにしていて
その時のことを全く覚えていなかった。
ひとつ確かなのは、
夢であって欲しいこれが
夢じゃないってこと。
どうしよう、
警察とか来るのかな。
救急車呼んだ方がいい…?
なんかこれ、
もう既に助かってない感じするけど。
誰か通報してるかな。
えっ、自首した方がいいかな?
うーん、
とりあえず手洗お。
頭は沢山のことでグルグルしてるのに
どこか妙に冷静で
洗面台で手を洗った。
服も返り血を浴びていたので
洗濯機を借り、
シャワーを浴びる。
身体を洗っている時、
あ、どうしよう。と
急に焦ってきた。
でも殺った記憶が無いし
もしかしたら別の人が…。
なんてことは絶対に有り得なくて
私はほぼ詰みだった。
スマホで110当番、
私は潔く自首した。
けど、待っても待っても
警察は来なかったし
救急車も見当たらなかった。
辺りはやけに静かで
ものすごい恐怖をここで感じた。
そして今更、夢説が再浮上した。
"Good Midnight!"
起きたら泣いていた。
そんなことはごく稀だろう。
今までのどんな夢より
夢でよかったと思った。

8/7/2025, 4:10:08 PM

世界は美しい。
でもそれは一部だけで
クソみたいなところも
沢山ある。
そんな世界にいたら
私や他の人だってクソみたいになる。
だから生まれた意味とか
考えちゃうこともある。
涙を流しちゃう時もある。
この辛くて変わらない日々に、
終わりがあるのか分からなくて
不安で苦しくて辛くて…。
だから私は
世界に僅かに残ってる
美しいものを探そうと思った。
私は決めると準備が早い。
翌日には家を出れた。
小川は光り輝いていて
綺麗だった。
波のように風に揺られる田んぼの稲は
緑色で綺麗だった。
整ったレンガの上を歩いた時の音は
綺麗だった。
そう、
綺麗なものも美しいものも
何処にでもあった。
クソと綺麗は混ざっていたんだ。
覚えていて。
クソも綺麗も混ざっているなら
あなたは美しい。
たとえ全てが分からなくなっても
向かう先はみんな知ってる。
自分の心の羅針盤が指す方へ。
"Good Midnight!"
少し不安定なタラップを歩く。
海の音と塩の匂い。
羅針盤が狂ったら
陸地とはおさらばだ!

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