るに

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6/5/2025, 3:13:41 PM

自由の束縛って
たまに感じる。
例えば特に予定がない日曜日。
なんにも無いのに
いつもより早く起きちゃって
二度寝もする気になれなくて。
やることが無さすぎて
自由すぎて暇。
気分転換するにも
歩くんだったりとか
お金とかやる気とか
全部持ち合わせてない日で
結局1日を無駄にしちゃう。
あとはそうだな、
何か作品を作ってって
急に言われたら
大体の雰囲気はもやっと決まるけど
丸とか三角とか四角とか
頭の中で作りたいかもって形が
ぐるぐるして
なかなか決まらないまま終わっていく。
みたいな。
私はこの自由が与えられることを
避けようと頑張っている。
けど気がついたら
あれ?これって自由の束縛じゃない?って
よくなっちゃう。
自由なのに縛られてるのって
結構苦しいし
本調子じゃなくなる。
ぐでっとして
中身がスカッとしてて
もぬけの殻みたいな。
好きな文章の書き方も
今はそれどころじゃないってぐらい
のびーっとしてるけど
上までは上がれない。
上に行けなきゃ、
どこへ行こう。
私はこの自由の束縛と
どう向き合って行けばいいんだろう。
"Good Midnight!"
そう考えてたのが数ヶ月前で
今はそんな怠惰も許して
自分に甘く。

6/4/2025, 3:26:57 PM

哀か、楽か。
恋か、愛か、それともまた
別の何かか。
考えたくない、考えないでいたい。
この世には意味のわからない感情が
山ほどある。
私は感情に支配されたくない。
できるだけ関わりたくない。
でも勝手についてくるのが
感情ってもので。
もう日も沈んでるのに
家に帰りたくなくて
見慣れない路地に足を踏み入れた。
思ったより暗くて
迷路みたいな道で
ちょっとだけ怖かったけど
すぐに出来てまだ間もなそうな
「雨傘」と書かれたお店を見つけた。
雨が降りそうな黒い雲が
こちらに来ていたので
傘を買っていくことに。
店員さんは1人しかいないみたいで
会釈をしてからは
一言も口を開かなかった。
独特な雰囲気のある店員さんに
話しかけるのは勇気がいるけど
どの傘も面白いものばかりだったので
おすすめを聞いてみた。
すると真っ黒な傘を渡された。
あなたにピッタリの傘です、と。
他にも赤やオレンジ、黄色などの
カラフルな傘があったのにと、
私は少し不思議に思いながらも
黒い傘を買おうとした。
けど、
代金は要りません。
お気持ちだけ頂きますね。
と言われた。
ドアを開けてお店から出ようとした時、
月明かりに照らして
よく傘を見て見てくださいね。
とも言われた。
外は大雨で
傘があってよかったと思った。
しかし傘をさすと
傘からパラパラと雨が降ってきた。
傘の内側から。
すごく優しい雨が。
その雨に打たれる度に
自分が水になったみたいに
同心円状に広がっていって
すごく心地がよかった。
"Good Midnight!"
気がつくと外の雨は止んでいて
月が雲から出ていた。
傘は月の明かりで透けて
暗い藍色になった。
薄い藍色が散りばめられていて
まるで星のようで
関わりたくなかった感情が
また1つ生まれてしまったような気がした。
綺麗だ、と。

6/3/2025, 3:58:46 PM

その1、自分以外を傷つけないこと。
その1、甘いものは控えること。
その1、一度興味を持ったものは続けること。
その1、人を愛すること、嫌わないこと。
その1、立ち入り禁止のところは座って入ること。
天使には羽根が必要だからね。
これは約束だよ。
私がまだ遠く小さい頃
一人前の天使になるには
羽根が必要で、
この約束事を守らなければ
羽根が生えないと言われて
私は必死に覚えて
身に叩き込んだ。
多分子どもの頃の私は
天使のことを
他人を傷つけず
誰にでも優しさを振りまき
使命を果たすためなら
命を惜しまない
儚いものだと思っていた。
なってみると分かるものは
いくつもあった。
まずは天使は
平気で人に手を上げる。
傷つけるし、傷つけられる。
優しさなんて行動は
天使には無いのかとすら思う。
使命というと
人の人数管理ぐらいしかないから
多分命は惜しむ。
そもそも天使は
儚くなんかない。
真っ白で小さな
美しい羽根とは裏腹に
どす黒く大きな闇を生み出す。
悪魔という名の方が
似合っているようなもの。
こんな天使になりたくなかった。
もっと夢を見ていた
光り輝いた天使に、
世界をひとつの祈りで
平和にするくらいの
すごい天使になりたかった。
"Good Midnight!"
悪さばかりだけど
団結力や温かみのある
悪魔が
少しばかり羨ましくて
今日も生きにくいここで
生きてしまう。

6/2/2025, 2:56:58 PM

薄暗い路地に
珍しい傘が売ってると言われてる
傘屋の「雨傘」があった。
知る人ぞ知るひっそりとした店で
入り組んでる路地にあるから
迷って行けなかった人もいたようだった。
買った人にしかわからない
傘の中の秘密。
店長はなんだか梅雨のような雰囲気を
纏っているから
アオツユと呼ばれているそうだ。
漢字で書くと青梅雨かな。
誰も名前を知らないけど
不思議とアオツユっていう名前が
元々その人の名前だったみたいに
すっごい似合ってるらしい。
私は1週間暇な時間に路地を歩き回り
ついに見つけた。
意外と新しいように見える建物に
「雨傘」と書かれた看板が
目立たないところに置いてあった。
入ってみると
アオツユさんは私を見て会釈し、
すぐ目を逸らした。
人見知りのように見える。
私は店内を何周かして
おすすめの傘を聞いてみた。
すると
ステンドグラスの模様が描かれた
カラフルな傘を渡された。
あなたにピッタリの傘です、と。
その言葉がなんだか嬉しくて
早くさしてみたかった。
けど、
代金は要りません。
お気持ちだけ頂きますね。
と言われてしまった。
2500円以内なら全然払ったのに…。
店から出て早速傘をさしてみると、
傘から雨がサーッと降ってきた。
傘は本来雨で濡れないためにあるのに
この傘は内側から雨を降らせるようだ。
じめっとして最悪な雨かと思いきや、
晴れの日の天気雨のように
優しくて暖かくて柔らかい雨だった。
"Good Midnight!"
そうだった。
私は私の夏を
まだ見ぬ何かに潤してほしかったんだ。
ちょっとだけ癒してくれて
ほんの少しだけ
気持ちを楽にしてくれて。

6/1/2025, 2:31:13 PM

雨上がりの庭で
くちなしの香りの
やさしさに包まれたなら
きっと
目にうつる
全てのことは
メッセージ。
「やさしさに包まれたなら」を
いい天気のベランダで口ずさむ。
雨上がりの庭でもよかったのだけど、
今日は丁度
カラッと乾いた暑い日だった。
上手くいかないことばっかりで
私今なんでここにいるんだろうって
何度も思って、
今日私はここにいる。
何でもかんでも
全部自分で選ばなきゃいけなくて
人生の分岐点でもあるかもしれなくて
本当にそれでいいのかもわからずに
ただ直感でやっていくしかなくて。
周りに当たりそうになって我慢した。
憧れを捨てて現実的な方へ進んだ。
我慢ばっかりでつまらない。
なんて言えれば
少しはマトモというか、マシというか、
そんな人間になってたかもしれない。
正直我慢は少ししかしてない。
周りに当たったことも1回はあるし、
憧れなんか捨てきれずに
進んでみた事もある。
もちろん失敗を恐れてたし
失敗を沢山経験した。
なんなら何しても失敗してた。
それでも頑張れたのは
何何のお陰だがら!って言うほど
何かにお世話になってない。
頑張ってなかったから。
私が頑張ったって言っちゃったら、
本当に努力して結果を手に入れた人と
努力も何もせずに流されていった私が
同じになっちゃうから。
18時でもまだ15時みたいに
明るくて太陽は高い。
夜に呑まれるのは
まだまだ先かなって
空から目を逸らす。
"Good Midnight!"
こんな私でも
やさしさに包まれたなら
きっと。

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