るに

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2/20/2025, 2:32:37 PM

ひそかな想いが募っていき
2人は結ばれた。
なんて終わりでいいはずがない。
私が求める展開は
そう2人がハグし合った時に、
横から未来から来たどちらかが
その人はやめとけと言う感じの。
幸せは簡単に掴めちゃ面白くない。
こう邪魔が入ってほしいものだ。
生きたくない明日があるからこそ
明日を諦めるような、
このクソみたいな気持ちは消えないもんで。
眠たいから寝たい。
けど明日は来て欲しくない。
少しでも今日を長引かせようと起きるけど
結局日付は変わってしまう。
覚えておきたいことも、
お礼を言いたかったことも、
まとめられずにすぐ終わって。
目を瞑ると
夢の中から光るものが呼んでくる。
でもそれは持って帰っちゃいけないもの。
すごく綺麗なものを見た。
ただそれだけで終わらす夢の中。
目覚めたらきっと明日になってる。
悲しくて苦しくて
今肩の力抜いたら
コロッと死ねないかななんて。
"Good Midnight!"
頑張りたいのに頑張れない
クソみたいな私と
クソみたいな日々へ。

2/19/2025, 2:47:08 PM

暗闇から声がする。
ねえ。
今そこから声がする。
ちょっと。
あなたは誰なの、
なんて
後ろに向かって言ってみるけど
誰もいない。
もしかしたら
目に見えないのかもしれない。
いつもそこにいるような気はするから
声をかけてみる。
ねえ。
そしたら子どものような声がする。
はぁい。
パッとまた後ろを見てみると
今度は姿が見えた。
少女で腕に光るものがついていた。
よく見るとトランシーバー?のようなものだった。
少女はにこにこしながら
もう片方のトランシーバーを差し出してくる。
でも受け取ろうとすると
スっときえてしまう。
疲れてるのかと思って
占い師に聞いてみたけど
ごめん、わかんないやー。
なんて呑気なことを言われて終わりだった。
腕は確かな占い師だから
多分わかって言ってたんだとは思うけれど。
"Good Midnight!"
少女がいると思うと
1人じゃないって思うと
心も楽になって
安心して眠れるように…。

2/18/2025, 1:41:09 PM

喋るカモメに手紙を渡した人は
必ず手紙の行方を聞いてくる。
あのお喋りカモメは
面倒だからって
説明を全部私に押し付けてきた。
最初は丁寧に全部言ってたけど、
だんだん私も面倒くさくなってきて
今ではまたカモメに会った時に聞いて
と言っている。
最近働き詰めで疲れがたまっていたので、
人気って程ではないが
そこそこ人が賑わう明日屋に足を運んだ。
洋風な店内には
大きな瓶がいくつも並び
ラベルに明日が書いてある。
睡眠不足が解消する明日、
ストレスが緩和する明日、
体が軽く動きやすい明日。
どれにしようか凄く悩んだけど
リラックスできる明日にした。
レジへ持っていくと
商品確認の時に
この安らぎ運アップでお間違いないですか?
と聞かれ、
ラベルを1度見直した。
どうやら店員は
全ての明日を運と言っているようだった。
問題ありませんと言って受け取り
早速明日を楽しみに待った。
翌朝目が覚めると
昨日寝ぼけながら
皿洗い等を終わらせてることに気づき
今日はすることが無いんだと喜んだ。
どう思い出したのかは覚えていないけど
アロマキャンドルを取ってきて火をつけた。
ため息と一緒に疲れも出ていくような気がして
ゆっくり目を閉じた。
"Good Midnight!"
こんな毎日がいいなぁ。
そう思うリラックスできる1日だった。

2/17/2025, 2:40:05 PM

明日食べたいものがある。
明日を迎えたい理由がある。
けどそれは
全ての人に当てはまることじゃない。
明日涙をこぼすことがある。
明日を生きたくない理由がある。
いざ明日になると
目がぐるぐるしてきて
輝き放つ太陽を
どうしても見れない。
かみさまはどうやってこの世界を
明日を作ったんだろう。
まだ寒いのに薄着で外に出て、
知ってることも知らないフリ。
向かったのは私が持つ店、
「明日屋」という所。
どこかの誰かであるあなたの
明日を変えれる所。
未来というものはわからなくて見えないから
未来というもので。
でもこの明日屋では
明日をカスタマイズできる。
金運アップの明日は
道端で100円を拾えるくらいだけど、
健康運アップの明日は
どんな病にかかっていたとしても
その1日だけ治る。
店の奥の奥にあるのは
幸運の続く明日と不運の続く明日。
別名、天使の明日と悪魔の明日。
この明日だけは売れない。
差が大きすぎて
ネブラスオオカミの手に渡ると危険なのだ。
明日を変えたい人は沢山いて
毎日大忙しだけど
おかげで儲かっている。
今日はどんなお客さんが来るんだろう。
人間観察も楽しいものだな、と
窓の外の緑の木を眺めた。
きっと今日もいい真夜中で
明日もいい真夜中だと
木は葉を揺らしながら囁いた。
"Good Midnight!"

2/16/2025, 11:28:47 AM

時間よ止まれ、
止まってくれ。
私はあのバスに間に合いたい。
老若男女、
みんなが乗ってる目の前のバス。
バス停を通り過ぎてしまったバス。
私が乗るハズだったバス。
ちゃんと早めに着いたのに
バスは1回ちゃんと止まったのに
乗客の1人が
コーンフレークの牛乳をこぼしたとかで
バスのドアをすぐに閉められちゃって
コーンフレークなんか食べてる人いなかったのに。
でも私の一歩守の紐は切れてない。
切れたらもうバスには乗れないかもしれないけど
このまま走って追いかけてたら
いつかきっと。
信じて願って
どうこうなる話ではないことはわかる。
でも私も
メロスみたいに走ってみたい。
踏み込む足に体重を7割かけて
風の流れをイメージする。
髪が揺れるのと同時に
前へグッと体制を倒して
そのまま足を出していく。
バスの窓から
何人かの手が私を招く。
近づいていくと声も聞こえてくる。
来ないで。
早く来て。
壊される。
話を聞いて。
大切を奪わないで。与えないで。
色んな人の声。
私に対してかも分からない声。
キーンと耳が痛くなったけど
私の思いが届いたのか、
3秒ほど時間が止まったように感じた。
追いつき、
手を伸ばして掴んだ手を
私は間違えたと思った。
腕にトランシーバーがはめられていたから。
このバスじゃなかった。
もう1つ後のバスだった。
"Good Midnight!"

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