NoName

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10/1/2024, 12:23:04 PM

たそがれ

今は夏 そばにあなたの匂い
幸せな夢におぼれていたけれど

夕立が 白い稲妻つれて
悲しみ色の日暮にして行った

しびれた指 すべり落ちた
珈琲カップ 砕け散って
私はただ あなたの目を
言葉もなく 見つめるだけ

さだめという悪戯に
引き裂かれそうなこの愛


今は冬 そばにあなたはいない
石畳 白く粉雪が舞い踊る

引き裂かれ 愛のカケラになって
それでも胸で熱さをなくさない

凍える手で広げて読む
手紙の文字が赤く燃えて
私はもう あなたの背に
もたれかかる夢を見てる

さだめという悪戯に
引き裂かれそうなこの愛


今は秋がはじまったところ
白い稲妻が連れて行った
悲しみの只中で 夕立にうたれた
アスファルトは蜃気楼でもあげているのか?

やがて 枯れ葉が舞って
マラソン人が過ぎる公園のベンチで
止まる私を誘うのか?

そして 粉雪舞う冬になり
人混みに紛れても
二人が同じ空を眺めていれば
同じ風に吹かれて 似たように凍えるのか

心まで白く染められたなら
二人の孤独を分け合えたのか
二人の孤独を包んで空に還すことが出来たのか

胸の中でざわめく
同じ痛みを感じ合えているなら

変わり続けてく
街並みのように
もとには戻れない二人だけれど

ただ季節は流れ
もし再び出会って
瞳を探り合っても
隔てた時を埋める
すべは何ひとつなくても

手放した恋は今が幸せと感じる
ことが出来て あなたの幸せも祈れ
やっと本当のサヨナラ出来る

時は優しいと たそがれに微笑む女がいた 

いろんな詩を繋げて物語を作ってみた
詩人はいつも文学者であり哲学者である

私には
座右の銘といえる歌詞が3つある

歩きだそう明日の日に 振り返るにはまだ若い
吹きすさぶ北風に 飛ばされぬよう 飛ばぬよう

凍えた両手に息を吹きかけ

生きることが辛いとか 苦しいだとか言う前に
野に育つ花ならば 力の限り生きてやれ

果てしない大空と 広い大地のその中で
幸せは自分で決めて自分を信じ自分の腕で掴むよう

涙の数だけ強くなれるよ
アスファルトに咲く花のように

明日は来るよどんな時も

信じられぬと嘆き否定するよりも
信じて傷つく方がいい

求めないで優しさなんか
臆病ものの言い訳だから

悲しみこらえて 微笑むよりも
涙かれるまで 泣く方がいい

人は悲しみが 多いほど
人には 優しく出来るのだから

微笑むのは 泣いてから
優しさは 求めないで与えるもの

泣きもしないで 微笑む人は嘘つきで
寄り添ってとか優しくありたいとか優しさを求める人は臆病者だ

詩人たちは 言いました

使った詩

たそがれマイ・ラブ 作詞 阿久悠
恋人よ       作詞 五輪真弓 
粉雪        作詞 藤巻亮太 
シングル・アゲイン 作詞 竹内まりや

大空と大地の中で  作詞 松山千春
TOMORROW  作詞 岡本真夜 真名杏樹 
贈る言葉    作詞 武田鉄矢

昭和歌謡曲にはドラマがある



令和6年10月1日 

                心幸    







10/1/2024, 8:48:40 AM

きっと明日も

きっと明日も 同じ朝が来て
仕事に行って 日が暮れると信じて
今を生きて行く

手を振った日から 時がながれて
私だけ立ち止まったような気が時々してます
けれど 月日は着実に過ぎ
あなたの居ない その横で
あなたの知らない 出来事が積み重ねられ
私は あなたの歳を越えました
それでも どうしてこんなに涙がでるのでしょう あなたの知らない出来事が雪のように降り積もりました

私は 結婚して 子供が出来て 孫が生まれて
あなたよりも 白髪になり 少しは大人になった気でいるけど どうしてこんなに涙が出るのでしょう 


あなたは いつものように手を振って
私は 振り返って背を向けて歩き出したけれど

別れなんていつ訪れるのか分からなかった
その日はいつ訪れるのか誰も知らなかった
平等に知らず 平等に訪れるその日だと知らされた日 冷たい10月の雨が降っていた

だから 今日を最後の日だと思って生きよう
そう思って生きてきた

今度は あの日のように手を振っている
あなたの元に駆け出して行けますか?

あの日の あの場所にタイムスリップしたら
あなたよりも 歳上になった私を手を振って
迎えてくれますか 信じています
いつか この道があなたの元に続き
あの日 手を振って私を送ってくれた
あなたに また会えると 

そして
お疲れ様って言い合えると信じています
それから あなたの知らない私のことを
たくさんたくさん話したいの
あなたは 黙って頷いて笑って
「頑張ったな」って言ってくれるかな

「頑張れ 頑張れ」って 振り返ると何時も
居ないはずの あなたの声が聞こえていたけど
その時は 「頑張ったな」って言ってください
そう信じて あなたに向かって歩いて行きます
両手広げて 待っていてください

きっと明日もありますね

あなたに会える その日まで歩いて行きます


令和6年10月1日

                心幸

9/29/2024, 12:51:51 PM

静寂に包まれた部屋

君が窓辺に 挿した薔薇を
もう どれくらい眺めていただろう
朝日のなか 静寂に包まれた部屋
薔薇は色褪せ 二度と愛は戻らないと
知ったよ

やり直そうと 言える勇気があれば
良かったのか 伏せられた写真立て
忘れられたマニュキュアボトル
何も変わらない部屋が静寂に包まれて
泣いている

想い出は早く消せばいいのか
それが 最後のつぐないなら
嫌いになるほど そこに居てくれ
嫌いなものにしがみついて
醜い醜態晒している

愛情と憎しみは背中合わせ
何処にも行けずにそこにへばりつく
格好悪さと身勝手さと独り善がり
いちにさんし みんな笑っちまう
ほど 夢中

いちばん 気持ち悪い
根腐れピエロが そこにいる
誰か あのドアを閉じてやれよ
もう 使うことのない二つの鍵を手のひらに
長い日々への終止符を待っている 

それは 長かろうが短かろうが 
誰かに決められるものではない
ましてや 正解なんて
そんなものない

それが愛というもの
愛情不足になるなら
この静寂に包まれた部屋で
気が済むまで 悲しみと向き合うのも
悪くない 

静寂に包まれた部屋で


令和6年9月29日

                 心幸





9/28/2024, 1:35:18 PM

別れ際に

夕暮れ迫る街角
喫茶店の一番奥の席
四人向かい合わせの席に三人

向かい合わせの女二人に男一人
男側の女のそう細くもなく白くもない薬指に光る指輪がもう一人の女を弾いていた


一輪挿しの花瓶に
赤い薔薇が挿されていて
三人を見下ろすように飾られていた

その薔薇を見るように
視線を外す女の頬につたう一筋の涙が夕陽に光り拭う指に指輪が映える

艶のない唇とコーヒーカップが震えてる
男が見つめるのも話しかけるのも
その地味な女(ひと)

ブランド品と化粧で彩った
女には目もくれない
すっかりカタはついている

男なんてそんなもの
一枚の紙切れの関係は
薄いようで薄くない

夫婦の間には
深くて黒い河がある
今夜も舟を出す

CHANEL No.5
赤い唇に高いヒール
派手な女は席を立つ

別れ際吐くように 「やってられないわ…」


「はい、カットー!」

ドラマよドラマ(笑)
それはドラマ
正しく生きれないからドラマ


ドラマの中に入って殴り飛ばしたい?
馬鹿言ってんじゃないの!
ドラマチックに間違いが起きるからドラマ

絶体絶命の人間模様があるから
人生は面白い
もし 仮にそれがリアルでも

その虚構に嘘と現実の間に
人間模様を観るから
面白い 善男善女の話なら

お前が日常で
退屈そうにやってる暮らし
言ってる愚痴と変わらないからつまらないんだよ(笑)


監督は別れ際メガホンを叩きながら
そう 言って笑った 
エンタメを観る時くらい虚構を生きてみろ

「よーい スタート」

令和6年9月28日

心幸
















9/28/2024, 12:45:03 AM

通り雨

良かった、秋雨じゃなくて💦

通り雨みたいな 人たちだ
ワタシもぉ ワタシもぉ
俺様はぁ 俺様はぁ
実は 独りぼっちの複数系
だと気づいているよ

自分の我の雨を降らす時 仲間が欲しくて
友達が欲しくて月に祈って 独りぼっちの複数系なんだろ 分かっているよ 
騙されてあげるよ いちにさんし…ほら友達百人

愛情不足のアダルトチルドレン
独り善がりは自分だと気づけない
みんな 自分とおなじでないといけない
幸せも不幸も それは一人ひとりの
心が決めるものと気づけない 

みどりの雨なら 通り雨でも
草木を花を森を育てるが
アダルトチルドレンの我が儘な
我の雨は 君をいつまでも
港に留めるよ そのことに気づけ

「井の中の蛙大海を知らず」
それが 今の君だよ

しかし これには下の句がある
「されど 天の高さを知る」

池の中にしかおらず 海の広さを知らない
蛙は それでも空の天の高さを知ることが出来るという意味だ

親のこしらえてくれた巣のなかにしかおらず
世間の広さを知らない
子供は それでもせめて親が与えてくれる今の暮らしの高さくらいは知ることが出来なければ
いちにんまえの口をきくな

腫れ物にでも触るように育てられたから
好きなものを与えてもらわなきゃ
不幸だと思うのか?
死んでるね君の感性
生きているのに死んでいるよ
もう いい加減目を覚ませ

通り雨は その池の蛙にも降る
「井の中の蛙大海を知らず されど天の高さを知る」通り雨のひと粒が君の頭に当たったなら
腹を立てる前に 天を空を仰ぐがいい
君は まだまだ青い雨蛙なんだよ
天の高さを知りたまえ

名前無しは便利だね
名前無し 顔無しの世界で
愛情不足で育ったと 丸出しの
我の雨を降らす前に

名前無しの君へ


令和6年9月28日

心幸









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