星ノ灯

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12/16/2024, 1:17:15 PM

喉が痛い。風邪かもしれない。
熱を測ると、37.8あった。朝からこれだと、昼間にもう少し上がるかもしれない。今日は学校に行かない方がいいかな。

そんな夢を見た。
頭も喉も痛くない。熱を測ってみても36.7しかない。ただ、言いようのない倦怠感が私の体を支配している。この様子だと、やっぱり今日も学校には行けそうにない。

もし本当に熱が出てくれたなら、こんな後ろめたさに襲われないでいいのに。

風邪なら、薬が効くのに。

12/9/2024, 2:43:36 PM

昔はよく、友達とも両親とも手を繋いで帰ったものだ。

今は、そんなことしなくなったけど。
時々、あの時の温もりと安心感が恋しくなる。

夕暮れ、父と母の間で両手を繋いで、1番星を見つけて。

友達と下校中、手を繋いでぷらぷらさせながら、時折しゃがんでぺんぺん草を摘み取ったり。

あの頃に戻りたいことも増えたけど、思い出はそのままにしておいて。

1人、宙ぶらりんの手を少し握って。

定期に手を伸ばした。

12/4/2024, 11:43:06 PM

夢と現実の狭間で、私は選択を強いられている。
私の志望の大学を、多少無理してでも目指すか。
もう少し手が届きそうな大学にするのか。

お母さんは「自分で選びなさい」としか言ってくれないから、近日中に決めなくてはならない。

私は、自分のしたいことを目指すことにした。
現実なら、何時でも見れる。
夢はきっと、今しか追えない。

きっと後悔しない。
それがどんな結末でも、もう少し夢を見たい。

12/3/2024, 12:41:53 PM

お別れの時の、いつもの言葉。
さよなら、って手を振って、君といつもの交差点で別れて別の帰路を辿る。

でも、さよなら、はなんだか素っ気ない。
私は、さよならより、またねと手を振りたい。
私も君も、お互い何かの遠慮でもしてたのかな。結局毎日、さよならを重ねてきた。

君が突然、遠くへ引っ越すことが決まった。
「まあ、メールもできるしさ」
と、いつもと同じ明るい笑顔の君。

君と一緒のいつもの交差点。きっともう、これが最後になるのだろう。
私は、青信号を1つ見送って、最後に伝えたいことを考えていた。何も浮かばないし、いつも通りさよならしよう、それが1番だと顔を上げると、君は私より先にこう言った。

「さよならは言わないで」

なら、何を最後に伝えようか。

「またね」

今まで言えなかった言葉を吐き出して、私も君も泣いてしまった。

きっとこれでよかった。
交差点で、もう1度「またね」と伝え合う日まで、私はずうっと君を待つから。

またね。


12/2/2024, 10:53:24 PM

人は、常に何かの判断に追われている。
全てに白黒つけたがる。

光と闇の狭間で、私は今日も息をする。
何かをしたいという前向きさも、全てを終わらせようという決心も、私にはつけられない。

夜明けと夕方のように、明るいとも暗いとも取れない場所で、私は縛られている。

揺れる心は、夢を見て。
私の瞳は、現実を見据えて。

私の体ごと、時の中に流される。

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