心の健康は穏やかさであると思っている
でも、身体の健康は
圧倒的に静である睡眠や
動である運動、栄養バランスの取れた食事によって
維持されると聞く
ということは、きっと心の健康にも
時には波風の立たない時期も
激しく心が動かされる出来事も
感情バランスよりどりみどりの経験も
きっと大事なんだよね?
麦わら帽子に人懐っこい笑顔
ひまわり畑か、青い海と白い砂浜か
木漏れ日揺れる緑溢れる場所か
そんなシーンに相応しい人になりたいと
強く憧れていた時期があった
けれど今はその想像の中の
最上級のシーンに
推しの方々を連れてきては
尊い……と頭を抱えている
麦わら帽子×推し
何通りでも見たい
高校生の頃、同じ部活の同級生と
盛り上がった話題があった。
それは、
「人生一度でいいからイケメンでモテモテの人と付き合ってみたいよね」
なにそれ、とドン引きされる覚悟で
おふざけのように笑って言えば
その子は食い気味に、わかるー!!
と答えてくれた
少女漫画脳だと笑われても
経験してみたいよね、って
二人で話しこんだ
自分のことはぜーんぶ棚に上げて
わいわい、きゃっきゃと
楽しかったなあ
変わらない現実の代わりに
豊かな妄想力が鍛えられていった、、、
《上手くいかなくたっていい》
《日記》
我が家にはテレビが無い
だからオリンピックの結果も
すべてニュースアプリが頼り
そしてなにゆえか、
準々決勝敗退のニュースを見たあとから
ブラン監督の元のバレー男子日本代表にハマってしまった
どう考えてもタイミングが遅い
YouTubeで好きな選手のプレー集や
everywhere JAPAN集を観ていたら
こんな時間になった
あまりにもかっこよすぎてずっとニヤけてる
自分が学生時代にやっていたスポーツの
プロの男子には無意識にフィルターがかかって
そのフォームから何から何までかっこよく見えるのは
もちろんなんだけど
まさか全く経験の無いバレーボールの男子にまで
そのフィルターがかかってしまうとは思わなかった
あんなに高く跳んで
時にはボールの下に飛び込んで
身体をひねって反らせて
どこまでもボールを追いかけて
かっこいい、、、かっこいいわ
出来すぎた記憶
YOKAZEが流れる車内
座り慣れた助手席
次から次へと過ぎていく街灯
何も言わずにハンドルを握る人
私は静かに泣いていた
片手では足りなくなった都会の街
見慣れてしまったスカイツリー
こんな筈じゃなかったと最後に思ったのは
何度目の助手席だったか
ぼやける視界に映ったのは
緑の光を放つ出口の看板
ああ、また終わりが近づく
ゆっくりと瞼を閉じて
最後の涙を頬に落とす
赤信号に捕まったとき
隣に座る人の方を盗み見た
終わりの合図が
ハンドルを握る薬指で
いやに煌々としていた
こんな筈じゃなかったと最後に思ったのは
何度目の助手席だったか
最初から決まっていたことだと知っていても
都会に慣れることを選んだのは私なのに