好きだったはずの人たちもきらいになる
たった一人を好きになってしまったから
できる存在にもなれていないくせに
ご立派に嫉妬して一喜一憂している
完全一方通行の片想い
30を目前にして何をしているんだろう
とさえ考えてしまう
いつまでも上手に恋愛が出来ない
愛されることが出来ない
必ずいつも間違える
一生好きでいる気がする人なのに
追いかけるばかりで追いつかない
触れることも出来ない
私はあの人の中できっと最下位
誰よりも優先されない存在
それはきっと、いつまでも、だ
この恋は長期戦だ、なんて言い聞かせていたけど
私のひたすらな片想いだという現実を突きつけられる度に
もうすでにがんばってるのになあ、って弱くなる
また間違えて
まちがえて
正解も知らずに
まちがえてばかりで
気付けば愛されることはなく
皆が揃って離れていく
私は自分が思っているより
愛されたいらしい
誰かに愛されたいらしい
でもそれは誰かじゃなくて
貴方がいいのに
もうどうしようもないな
あなたをずっと好きでいる気持ち
くらいしかあげられないけど
どう?
今日は水滴ひとつ分
昨日はコップ一杯分
明日はどのくらいか
そうやって私の愛する気持ちは
どんどん注がれていく
あなたにぜんぶ浴びてほしいけど
もしくは溺れてほしいけど
私が先に沈んでしまいそうだ
手を繋いで
河川敷を歩いて
気持ちいいねって言い合って
小さな公園に着いて
コンビニで買ったお酒数本と
それぞれの好きなつまみで
乾杯
そんな未来を頭の中で思い描いて
ひとり、6パーセントの缶チューハイを飲んで
あたまを温めている
ああ、あなたの声が聞きたい
眠れないほど苦しい夜もあるけれど
幸せな夜だったなあと思いながら光を感じる朝もある
巡り巡っていく人生はきっとその繰り返しと積み重ね
底が無い悲しみも苦しみも憎しみも
逃したくない幸せも掴みきれない嬉しさも
きっと私をつくる栄養素