7/6/2024, 11:35:58 AM
友だちにもなれない思い出
記憶に残すのは私だけ
あの時間をもう一度
考えるほど
あなたの顔がこびりついて
忘れられない
7/4/2024, 10:44:14 AM
神様だけが知っている
私が出会ったその瞬間から失恋していること
7/3/2024, 11:16:57 PM
このまま私の人生を生き続けていけば
何かとっておきのご褒美がありますか
ああ、また忘れていた
もうご褒美は来月末に待っているじゃないか
私の人生において最も幸せな時間が
待っているのに
そのために生きて働いているのに
忙しさの闇に飲み込まれて
記憶から消えていきそうだよ
こんなはずじゃなかったのに
でも、
その忙しさは働く自分にとって
学びや成長のための痛み、苦しみ、
人々との出会いだとも知っている
こういうとき
人間の感情は無数にあることを思い知らされる
言葉ひとつじゃ、いや、二つでも三つでも
決して説明しきれない
7/2/2024, 12:35:58 PM
プラットホームの上がりきったシャッターを隔てて
外側に立って電子タバコを吸っては吐く
その姿を
夏直前の日差しがくっきりと浮かび上がらせる
私にはあまりにも眩しい
吐かれた煙が風に乗って
どこかへ散ってしまうのが
惜しい
7/1/2024, 10:36:22 AM
窓越しに見えるのは
左手の薬指に指輪をしたふたり
オレンジ色の明かりに包まれた
少し広いダイニングで夕食を囲んでいる
笑いが絶えないとまではいかないけれど
お互いにしか聞こえない声で
もう分かりあっているような会話を
重ねて、重ねて、紡いでいるように見える
その美しさにめまいがして
座り込んだ足元には
土砂降りのあとの河川のような
濁流が私の方へと流れてきていた
目に見えるのは
一瞬にして流されるはずの濁流なのに
めまいがして座り込んだはずなのに
そこから少しも動かなかった
動けなかった
あの人からほのかにする
あの香りは
香水なのだろうか
柔軟剤なのだろうか
会いたいのに
早く会えなくなってほしい
あと2回