遠くの空へ 思い馳せて
大空に浮かぶ 雲のように
自由に飛びたい その思いは
果てしない未来へ 続いていく
午後7時35分20秒
きみはいつも通り家へ帰る
今日もお疲れ様
いつもよりも疲れているご様子
今日は満員電車だったもんね
しかも途中からものすごい速さでダッシュなんてしちゃったから
ほんと、おバカさん
独り暮らしだから、それくらいの気分転換が必要かもね
私から逃げなければ、一人になんてさせなかったのに
あ、一人じゃないか
私がいつも見ててあげてる
誰よりも、ずーっと一緒だよ
マイダーリン♡
少し気持ち悪い終わり方をしてしまい、申し訳ないです。勘違いをされないでいただきたいのが、これにでてくるキャラは架空の人物であり、私はこのような性格ではないことです。ご了承下さい。
きゃっきゃっと笑うきみ
まるで天使のような笑顔に
私の薄汚れた心は浄化されていく
きみは今日生まれて2年を迎えた
この2年間私がきみを嫌ったことは一度もない
これからきみが反抗したって
テストで悪い点を取ったって
私はきみを愛し続ける
これからも、ずっと
水平線に沈む夕日
この景色、あのときと同じだ
僕がきみにプロポーズしたあの日
きみは頷いてくれた
一生幸せにするから
そういうと、きみは頬を赤らめ
また頷いた
しかし、それは叶わなかった
きみはあの大きな夕日に吸い込まれた
友達と一緒に乗った船と共に
僕もきみのところへ行きたい
でもきみは嫌がるんだろうな
だから僕が行くまで待っててね
こんな会話をするのが毎日の日課
きみが亡くなった時間に
きみとよく歩いたビーチで夕日を眺める
楽しかった日々を思い出しながら
今日はこれくらいにしようかな
それでは。
きみの目が嫌いだ
きみの目はいつもキラキラしていて、希望を持っている
星空のように、無数に輝く光
消えることのないような、めらめら燃える炬火
そんなきみの目を見るだけで、僕は溶けてしまいそうで怖い
先月、きみの目から光は消えた
火は鬼火となった
僕が最後にきみを見たとき
きみの目は白く濁っていた
僕は見ることができなかった
僕はきみの目が嫌いだ
もう二度と開けることのないその目は、
送り火の中へ消えていった