「この道の先に」
この道の先には何があるのだろう。
迷いもあり自分の感覚を信じ歩んできた人生。
暗い闇に進むことも明るい暖かい場所に進むこともある。
間違いでもいい。
でもそこで、歩むのを止めてしまうのがいちばんダメなんだ。
自分の直感を信じて歩むから楽しい人生を送れる。
自分を信じてみよう。
「日差し」
君の熱い眼差しが、いちばん日差しが強いとき
「窓越しに見えるのは」
朝起きて、カーテンを開ける。
太陽が昇る前のふわっとした燻んだ水色の空
窓を開け、空気をたくさん吸う。
いちばん乗りにしか分からない匂い。
鳥がちゅんちゅんと泣き出した頃に身支度を始める。
好きな曲を聴きながら髪を結って、トーストを食べる。
窓越しに見えるのは未来だ。
「いってきます!」
と吐き今日も学校へと向かう。
「赤い糸」
運命だとか赤い糸とかどうでも良い。
君といつまでも一緒に居れたらそれで良い。
だから、
「おじいちゃん、おばあちゃんになっても、僕の隣で笑っててください。」
そう告げた。
20年経った今でも君とこの話をして笑っている僕らは幸せ者だ、
「君と最後に会った日」
初めて会った夏の日に自らいのちを断とうとする君に出会った。
蝉が鳴く昼に君は線路へと飛び立した、
僕は反射的に助けようと君に飛びかかった。
結果的にいのちは無事だったか、君はきょとんとしていた。
話を聞いてみると、彼女の自殺理由は想像を遥かに超えていた。
父は暴力的で毎晩殴られ、蹴られひどい時は性暴力的まで振るわれているらしい。
そんな中、母は毎晩父ではない男と遊び、
見て見ぬ振りをしてくることなど、色々なことを教えてくれた。
話を終えた途端こどもみたいに泣き出した。
そうとう辛かったのだろう。
僕には話を聞くことぐらいしか出来なかったけど、君が泣くことができたならよかった。
そう思い君と別れの挨拶を交わし、振り向いて歩き出した瞬間
「グシャッ」
という鈍い音と共に君は吹き飛んだ。
君と初めて会った日に、君は亡くなった。