「朝日の温もり」
何をしても興味がわかなくて笑えない。
大好きなはずのゲームをしても調子が悪い。
大好きなオムライスが喉に全く通らない。
勉強もする気になれない。
大好きな君を思い出しては泣いての繰り返し。
きみの向日葵のようにキラキラと輝く笑顔も好きだけど、朝日のように優しい笑顔も好き。
どんなきみでも愛するから僕の腕の中に戻ってきてよ、
でも君と手を繋ぐたびに思う。
毎日のように増えてく切り傷と痣。
僕が問いかけても、転んだ。と答えるばかり、
それなのに、君は朝日が昇ると共に空へと羽ばたいた。
ごめんなさい。
ほんとは気づいてた。
でも怖かった。助けれなかった。
もっと早くに助けたらよかった、
助けられなくてごめんなさい。
「最悪」
好きな人を親友にとられた。
わたしは絶対に好きな人を言わないタイプだ。
大親友でも好きな人は絶対に言わなかった。
それが悪になったのか、好きな人をとられた。
わたしは親友より可愛くなる努力をして、たくさんファッションを勉強して、
苦手なメイクも、ヘアセットも頑張って彼のために尽くした。
それなのに、彼は彼女の方がよかったみたい。
努力したわたしが馬鹿みたい笑
悔しいはずなのに笑顔がふと溢れて、一緒に涙も溢れる。
あーあ、親友に好きな人の名前教えれば良かった。
「最悪」なんて残酷な言葉を雨の降る空に呟いた。
「誰にも言えない秘密」
実は好きな人が居るってこと
実はその人に告白したってこと、
実は付き合いはじめたってこと、
実は交通事故に巻き込まれたこと、
実は彼がわたしを庇ってくれたこと、
実はその人はわたしの代わりに事故で亡くなってしまったこと
「狭い部屋」
狭い部屋はどうしても苦手だ、
窮屈で閉じ込められた記憶が蘇ってくるから
わたしが まだ 中学生のときのはなしだ。
お母さんは男遊びが酷い人で毎晩、毎晩彼氏らしき人を連れてきて、夜遅くまで営みを繰り返している。
お母さんは彼氏に私の存在を隠したかったらしく、毎日 毎日階段下に閉じ込められる。
電気も何もない暗い部屋で何十時間と過ごす。
トイレに行きたくても行けない、
喉が渇いても、お腹が空いても口にできない。
夏の日でも御構い無しに蒸し暑い部屋に閉じ込められる。
夜も眠れない日が続き、ついに限界がきた。
ある日の夏虫が泣き叫ぶ夜に家を抜け出した。
誰にも見つからないように 誰にも捕まらないように。
もう何時間でも走れる気がした。
心地よい風が首を通り抜けていく。
気づけば朝になって何処かも分からない路地裏で寝ていた。
そのあと警察のお世話になって 施設に預けられた。
だから私は狭い部屋も何もかも苦手だ。
「失恋」
わたしは好きな人というよりかは、好きになってもらいた人がいる。
わたしと同じ界隈の方が好きで、わたしの話を良く聞いてくれる聞き上手な男の子。
いきなり ゲームに誘っても一緒にしてくれるし、わたしが何かお願い事をしたら必ずと言ってもいいほどしてくれる。
でも1つ、不器用なところがある。
それは、人との接し方だ。
初めて喋ったとき 不器用な笑顔で棒読みで話しかけてきたのがとても印象的だった。
でも、彼はわたしの友達と付き合った、
友達はわたしが彼のことを好きな事を知っておきながら 付き合っている。
許せない、すごく悔しい。
失恋しちらったけど、諦めきれない。
絶対にわたしを好きにさせる。