「ごめんなさい」
小さい頃からお姉ちゃんは「いい子だね、」って言われてニッコリしてる。
わたしもいい子になったら優しい撫でてくれるのかな、殴られることも無くなるのかな、
そんな希望を胸にだいて、今日も自分を演じる。
いい子になるために無理やり口角を上げ、勉強をする。
わたしがお姉ちゃんくらい いい子だったらお母さん達も、わたしに構ってくれるのかな。
なんて思って頑張っていた昔のわたし。
でもなんか、どうでもよくなってきた。
わたしが何をしても見てくれないし、目も合わせてくれない。
毎日、毎日殴られて、
毎日、毎日お姉ちゃんに、笑われる。
もう耐えれないんだよ、
「殺してごめんなさい、来世は愛してね。
わたしも一度でいいから撫でて欲しかった。」
なんて願わない夢を呟きながら、血だらけのお母さん達の横で 縄に首を通す。
「ごめんね」
桜が咲き始める卒業式間際。
学校が離れてしまう、大切な親友と喧嘩をした。
わたしも悪かった。
でもあの子も悪かったの。お互い様。
あのとき、お互いに
「ごめんなさい。」
の一言を言えたらよかったね、
ごめんなさいの一言だけで、また仲直りできたのかもしれないのにね。
「半袖」
半袖を着るのはいつぶりだろうか。
傷まみれの手首を隠して暑い夏の中もパーカーで過ごした去年の夏。
でもあの頃の私と今のわたしは違う。
君に出会えてわたしは変われた。
傷なんて隠さなくていい。
ありのままの自分を愛してくれる人はたくさん居るんだから、
過去の自分も認めて生きていかないといけないから。
「降り止まない雨」
みんなの前では太陽のように輝く笑顔で笑う。
でも、心は土砂降りの降り止まない雨で、
なんとなく辛くて、なんとなく悲しい。
そんな毎日が楽しいような、苦しいような。
ふしぎな感情に心が揺さぶられる。
心も快晴くらいに晴れたらいいのに。
「あの頃のわたしへ」
なんで、こんな家に生まれてきちゃったの?
もっと良いお母さんのもとに生まれたらよかったのに。
今日もお母さん、仕事で帰ってこれなかった。
朝6時に家を出て夜中の1時とかに帰ってくる。
もう1ヶ月くらい顔をお互いに見てない。
母子家庭の私たちを養ってくれてるのは嬉しい。
でももっと触れ合う時間が欲しかったな。