「また明日」
蝉の声を背中にし夏の夕暮れの空の下でチャリを漕ぐ。
いつもと同じ場所で君とバイバイした。
「また明日!」
その一言が僕にくれた最後の言葉だった。
君は僕と別れた後、帰る途中に交通事故にあった。
夜には君の親から電話があって事故を知らせてくれ、今は落ち着いたけどまだ意識不明だそうだ。
一瞬、時が止まった。嘘だと思いたかったけどこれは紛れもなく現実だった。
それから1週間ほど経った。
学校までの足取りは重く、笑うことも喋ることも出来なかった。
ずっとずっと頭から君の事が離れない。
あの一言が頭になり続ける。
「また明日」
この言葉の重みが痛いほど分かり、また明日が来なかった事が悔しくてとても辛かった。
あのとき僕が引き止めればよかった。
少しでも時間稼ぎすればよかった。
色んな想いと共に後悔が溢れ出す。
君と、「また明日」の一言を言い合える日が来るのを待つばかりだ。
「透明」
わたしも透明になれたらいいのに、
そしたら誰かの目を気にせず生きれる。
そしたら迷惑かけない。
苦しいのも全部無くなる。
わたしも君みたいに透明になって消えてしまいたい。
「真夜中」
夜になり、眠りにつこうとする。
でもいざ、布団に潜ると考え事が多く中々眠れない。
そんなこんなで毎日、真夜中に寝る。
早くこんな生活も終わればいいのに。
なんて事を毎日考えてる。
だから、僕は眠れない。
「風に身をまかせ」
風に身をまかせてどこか知らないところに行きたい。
背中に風を浴びてどこまでも走りたい
周りの目なんて気にせず走り続けたい。
自由になりたい。
「失われた時間」
あのとき彼に車をぶつけたのは誰?
彼を轢き逃げしたのは誰?
轢き逃げしないで救急車を呼んでおけば彼は助かったかもしれないのに、
貴方もパニクって居たのかもしれない。
でもそれ以上に彼もパニックだったはず。
貴方がたった一本の電話をすれば助かったはずの1つの尊い命がなくなった。
彼との時間を返してよ、
彼が失った時間も私が悲しんでいた時間も全部全部返してよ。
失われた時間はもう戻ってこない、後悔しても仕切れない。
だからこそ私は貴方を許さない。