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6/4/2025, 5:08:58 PM

 共通認識されている『甘酸っぱい恋愛』がわからないまま大人になった。臓腑も縮むレモン味を横目に日々を通り過ぎてきた。

 そして今、唐突に結論に至る。

 糖も酸も、過ぎれば骨をも溶かすのだ。

 その毒性に、身を明け渡すなど馬鹿馬鹿しい。

 小慣れた嘲笑が喉を擽る。味のない言葉を舌がおぼえている。

 枯渇と嫌悪のその先は、光は、月の裏は住処にならない。

 粘性の高い泥濘を、知った気になっておそれている。



『恋か、愛か、それとも』

5/31/2025, 2:19:49 AM

 淡い春を見送って
 青い夏を憂いて
 褪せた秋の先を想って
 あなたが居ない冬が来る


 『まだ続く物語』

2/11/2025, 6:22:48 AM

痛みもないまま伸びた背丈が星に近づいている。肉眼と光の隙間に幾億光が挟まっていても、あの日、花々に囲われた君より遠いものはないことを僕はよく知っていた。

12/16/2024, 11:51:44 AM

 風邪のしんどさって風邪にならないと思い出さないもので。そのへん、人間って学ばないというか。忘れてしまうんだ、って。

「痛みって、忘れるんだ。」

 それが寂しくも、待ち遠しくもある独り。

12/15/2024, 1:55:55 AM

イルミネーションを綺麗だと思える感性でようやく希望が白い息を吐く。

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