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 揺れる様、錆びていく鎖がエモーショナルの象徴と化してしまった。

 隣並んで立ち漕ぎをして、息が合わないのに笑った。地元の謎ルールに悩まされた。股潜りできない奴は雑魚扱いされた。

 ブランコを考えた人だって、きっと馬鹿だったのだ。

 少しでも長く宙に、それでいて楽をしようとした。

 結果、頑丈な棒を頑丈な棒で支えて、そこに座れそうないい感じの板を二本の紐でどうにかくくりつけよう。そう辿り着いたに違いない。

 山に、近づきたかったのだろうか。

 空に手を伸ばすのでは飽き足らなかったのだろうか。

 今や、コンクリートに囲われた小さな砂利の王国でも、空に近づく唯一の手段なのだ。


『ブランコ』

2/1/2026, 8:10:32 PM