語り部シルヴァ

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3/9/2026, 10:37:51 AM

『過ぎ去った日々』

卒業式を終えて、
部活に入っていた人はそのまま部活での卒業式を...
ほぼ幽霊部員だった文化部の俺は屋上で夕焼け空を見ていた。
人が想像するような青春を俺は送ってこなかった。

学校行事に振り回され、
イベント事に盛り上がるクラスに振り回され...
なんだかずっと振り回されていたような気がする。
まあ、参加権がこちらにあったならすぐ帰っていただろう。

あっという間だった。
大人になったらこんな日々も後悔が募るんだろうか...
普段なら抱えるほどの花束を持つはずだっただろう両手は
空を掴み、開いた手には優しい春風が吹く。

...さようなら。最後の屋上での時間を終え、
いつも通り家に帰ることにした。

語り部シルヴァ

3/8/2026, 10:16:41 AM

『お金より大事なもの』

この世は金でなんとかなる。
愛も、家族も、自由も。
全部金が解決してくれる。

綺麗事を言うやつらは
「お金では買えないものもある」
なんて言うだろう。けれど悲しいかな...

お金で自分を磨けば愛してくれる人ができる。
愛してくれる人が出来れば家族ができる。
お金があれば仕事をしないで済むほど自由な時間ができる。

お金が無ければ何も出来ない。
そう...お金より大切なものなんて、
現実世界には無いんだ。

語り部シルヴァ

3/7/2026, 10:05:31 AM

『月夜』

夜の寒さは今日は非番のようで、
肌寒さの無い風が夜勤ながら春を届けに来ている。

良い夜だ。明日が休みでうまく寝付けなかったもので
散歩をしてみたが、すごく過ごしやすい気温だ。
静かな道を優しい風に吹かれてぼんやりした月が道を照らす。

心地よい。そういえばもう既に2月を終えて
3月に足を入れたのだった。
最近寒さが際立っていたからもう春が
目の前に来ていたのを忘れていた。

三寒四温。
そんな言葉がストンと落ちてきて、
この月夜の気候を体現するには相応しいものだった。

語り部シルヴァ

3/6/2026, 2:07:30 PM

『絆』

どこかで親友が死んだ。
根拠は無い。ただなんとなく。
なんでかわからないけど、昔から一緒だったからか
相手が何してるかわかるほどに俺たちは仲が良かった。

この前電話してまたご飯でも食べて談笑しようと
言ったばかりなのに、あんまりだ。

...いや、もしかして死期を悟ったのかもしれない。
頭の良い親友なら何となくわかりそうだ。

今はただただこの直感が
嘘であって欲しいと願うばかりだった。

語り部シルヴァ

3/5/2026, 10:54:07 AM

『たまには』

猛ダッシュも無駄になり、
ホームに着くやいなや電車は走り出してしまった。

この電車で帰らないと家に着く時間が少し遅れる。
少し。この違いが私にとっては大きい。
しかし行ってしまったものは仕方ない。
諦めてホームの椅子に座って待つことにした。

「あれ、先輩お疲れ様です。」
声をかけられて顔をあげると後輩が立っていた。
「珍しいですね。ホームで会うなんて。」
どうやら帰りの電車が一緒だったようで、
後輩は気づいてなかったらしい。

「こっちの電車ですよね?
一緒に帰れるなんてなんだか嬉しいです!」
先輩に可愛がられるタイプの後輩だから愛嬌がある。
...疲れていた気分も少し楽になるくらい。

こういうことがあるなら、
たまには1つ後でも悪くないかもしれない。

語り部シルヴァ

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