語り部シルヴァ

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10/21/2025, 10:35:32 AM

『予感』

"話したいことがあるんだけど"
ニコニコしていた口角が下がっていく。
さっきまで胸らへんにあった暖かった感覚が一気に冷める。
今の時期のように熱が奪われていく気がした。

嫌な予感しかしない。

少し震える手で一文字一文字打ち込む。
"どうしたの?"
そう返信すると既読が付きすぐに通話画面へと切り替わる。

心臓が跳ねる。深呼吸を2、3回ほどして電話に出る。
「も、もしもし...?」

君の話を聞いてまた温度が逆転したのは別の話。

語り部シルヴァ

10/20/2025, 10:36:10 AM

『friends』

自慢じゃないが私には最高の友達がいる。
ゆうたろうは図体が大きいけど心優しい。
えんすけは足が早い人気者。
みやこは美人でみんな見惚れる。

みんな個性があってみんな大好きだ。
みんな優しくてみんなあたたかい。
みんなとずっと一緒に生きていきたい。

みんなを抱きしめる。
みんな逃げずに私のわがままを受け入れてくれる。
今日も一緒に部屋で日向ぼっこ。

明日も一緒。ずっと一緒。

語り部シルヴァ

10/19/2025, 10:45:41 AM

『君が紡ぐ歌』

「〜♩」
情に訴えかける歌詞、
それに感情をさらに上乗せするような静かで熱の篭った声。
前よりもファンが増えたのか
アップロードされたばっかりなのにコメントや
高評価数が増えてるような気がする。

順調そうだ。

だが予想通りコメント欄には
"〇〇じゃない気がする。"といくつか書かれている。
こういう時の勘が鋭い人は恐ろしい。

君は大丈夫だろうか。
音楽活動家だった兄を失い、
兄の名を名乗って意志を引き継ぐと決意していた君。

君の決意は歌となって世界に広がっていく。
きっと...いつかは君の歌となるだろうけど、
それが君が紡ぐ歌なんだ。

語り部シルヴァ

10/18/2025, 10:29:44 AM

『光と霧の狭間で』

雨上がりの早朝。
やけに肌寒いせいか目が覚めた。
今日は休みだし...と思い普段着に
一枚上に羽織り近くの公園まで歩く。

公園は足が飲まれるくらいの濃い霧が出ていた。
陽が出てないのもあって随分と不気味な雰囲気だ。
幸い舗装された道の端からライトアップされてるおかげで
道の輪郭はハッキリとわかるからつまづくことは無さそうだ。

空は微睡んでみんなまだ寝ている公園は
どこか不気味で神秘的な空間になっていた。
なんだかいつもと違う世界に来たみたいでドキドキする。

いい経験をした。
これ以上は体を冷やしてしまうかもしれないから帰ろう。
帰って温かいココアでも飲もう。

語り部シルヴァ

10/17/2025, 10:30:45 AM

『砂時計の音』

砂時計をひっくり返す。
特に何かを測るわけじゃない。
勉強中ふと目に映り無性に気になって仕方なかった。
多分集中力が切れたんだろう...

机に頬を付けながら落ちていく砂を見つめる。
これが全部落ちるまで...そう思いながら...
ものすごく小さくサラサラと流れる音が聞こえる。
集中して聞かないと聞こえないくらい。

...勉強もこれくらい集中出来ればいいんだけど。
こうなってしまったら少しは休憩を入れないと
復活しないだろう。

砂時計の砂が全て落ちた。
よし、勉強やーめた。
コーヒーが飲みたくなったから
台所へコーヒーを淹れに行った。

語り部シルヴァ

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