語り部シルヴァ

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9/26/2025, 10:40:00 AM

『コーヒーが冷めないうちに』

カフェで休憩中。一目惚れをした。
どんな人かわからない。
何が好きで何を飲むのか。
それでも私はこの人と話をしたくなった。

でも、話しかけれ引かれたらどうしよう?
でも、話しかけないと絶対後悔する。
頭の中で「でも」が論争を起こす。

今日はオシャレをしてるけど相手から見たらどうだろう...
次会えるのはいつだろう...

そう思いながら落ち着くためにコーヒーを一口。
さっき飲んだ時よりも温くなっていた。

よし、行こう。この熱が冷めたら終わりだ。
ゆっくりと席を立ち歩きながら呼吸を整える。

あ、あの!!

語り部シルヴァ

9/25/2025, 10:25:11 AM

『パラレルワールド』

『やっば!遅刻遅刻!』

「ちょっとー!朝ごはんは〜!?」

『今日はいい!じゃ、行ってきます!』

「あっ靴紐が...」

「仕方ないこれで行こう!」 「念の為に結んで...」

「急げ!あっ...」 「よし、行くぞ!」

「あっぶな...やけにとばすトラックだな...」

「ってまずいまずい。急がないと!」

語り部

9/24/2025, 11:34:51 AM

『時計の針が重なって』

夢でも見ていたようだ。
みすぼらしい衣服を纏ってお姉様たちの手のひらで踊る日々。
そんなある日お姉様たちが舞踏会に行ってしまった。
私も参加したかったけど、
残念ながら相応しいドレスを持っていなかった。

けれど魔法使いが私に素敵なドレスをくれた。
舞踏会に間に合ったものの、
踊る相手がいなくてただただ立つことしかできなかった...
けれど一人の男性が私に手を差し伸べてくれて二人で踊った。

沢山の人が私たちを見ていたかもしれない。
それでも私は一緒に踊ってくれたこの人しか
見れなかった気がする。
このままずっとこんな時間が続けばいい。

そんな夢も覚めてしまいそうで、私はその場から逃げ出した。
時計の針が重なって魔法が解けてしまう前に...

語り部シルヴァ

9/23/2025, 10:57:24 AM

『僕と一緒に』

いつだって君は泣き虫だ。
メソメソすんなよと笑顔で肩を軽く叩くと決まって
「だって、でも、」なんて言う。
ウザったいとか思う人もいるだろうけど
君は昔からそうだから僕は全然気にしない。

それに、なんだかんだ君は僕と一緒がいいって言う。
そんなこと言われたら庇護欲?だっけか。
そんな感情も芽生えてしまうもんだ。

でもきっと疚しい気持ちがなかったら
君を助けもしないのかと言えば違うだろう。

僕も君と一緒がいい。
だから君も僕と一緒にこれからも進もう。

優しく微笑みながら君に手を差し出す。
僕の手を掴む君を見て悪戯げに「甘えん坊だなあ」
とからかってやる。

君は顔を真っ赤にしながらも繋いだ手を離す気配はなかった。

語り部シルヴァ

9/22/2025, 10:16:44 AM

『cloudy』

目が覚めて飛び起きる。
きっと遅刻している。
スマホで時間を確認した瞬間全てを諦めた。
...まさかの全蹴り。
友達からのメッセージや電話が山ほど来ていた。

ちゃんと起きろよ自分...
暑さで起きるとかさ...

そう思いながらカーテンを開けて天気を確認すると
分厚い雲が空を覆っていた。
開けた窓から吹く風は涼しいし
お昼過ぎなのに暑さを感じない。

もう残暑も終わりそうだ。
やっと涼しくなると思う一方自分の力で
ちゃんと起きないと行けないと思うと気が滅入る。

いや大学生なんだからひとりで起きろよって話だけども...
授業は間に合わなかった。
とりあえず連絡をくれた友達全員返すことにした。

語り部シルヴァ

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