7/19/2025, 9:32:54 PM
お題:飛べ
高く、大気圏の奥の奥へ
ままならない助走のまま、身を預けて、足を滑らせてそのまま飛んでしまえ
お前の心の赴くままに、飛べば良いんじゃなかろうか
7/18/2025, 2:36:57 PM
お題:special day
甘いクリームを塗りたくったパンケーキのように、
好きなキャラのぬいぐるみの後頭部を撫でるように、
マサラチャイの熱さが舌で痺れていくように、
文具屋の端に見つけた刺繍の入ったノートのように、
母のお下がりの古い枕がふっかりとするように。
たまに、凄く珍しくはないけど、毎日あるわけでもないこの人肌ほどの暖かさと柔らかさが身を包むとき、少しばかり自分と無機物との対話を感じる。
7/17/2025, 11:24:20 AM
お題:揺れる木陰
小さな頃からずっと、家を出て数分の交差点の奥に木がある。
今になっても表情を変えないそれは、夕方に私に影を落とすので、遠慮なく背中を預ける。世界が遮断されて、私はどれだけアニメの主人公ぶっても許されるような気がして、ふらふらと自身に陶酔さえする。
青色が赤色に染まって、私は未練なく身を乗り出すと酔いが覚めて、思い返して恥を知る。
熱くほてるのは、陽のせいだということに、毎回している気がする。
7/16/2025, 10:13:40 AM
お題:真昼の夢
太陽を吸うマンションの下、薄い座布団に眠る。
冷ややかで白い、全然何もないデパートで、あなたと一緒に遊んで、立ち入り禁止のスタッフルームを見つめた記憶が鮮やかで、
頭痛と寂しさと皿洗いを置き土産したみたいだ
7/15/2025, 11:52:09 AM
お題:二人だけの。
海辺の道を自転車で割いたり、アイスを割って食べたりするわかりやすい春は来ないけれど。
ビル群の中で夜景を見つめたり、個室もないけど。
大人になるにつれてよく見えてくる青い空の街でも、私の財布の中にただ一つしまった、あなたとのプリクラだけが頼り。