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お題:special day

甘いクリームを塗りたくったパンケーキのように、
好きなキャラのぬいぐるみの後頭部を撫でるように、
マサラチャイの熱さが舌で痺れていくように、
文具屋の端に見つけた刺繍の入ったノートのように、
母のお下がりの古い枕がふっかりとするように。
たまに、凄く珍しくはないけど、毎日あるわけでもないこの人肌ほどの暖かさと柔らかさが身を包むとき、少しばかり自分と無機物との対話を感じる。

7/18/2025, 2:36:57 PM