一尾(いっぽ)in 仮住まい

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7/26/2025, 5:07:07 PM

→テイスティング

干上がった夏の川を、地球の涙の跡と例えた貴方は、自分探しの旅に出て行った。
インドのガンジス川で沐浴しているsns の貴方の投稿写真。
なんとまぁ、楽しそうなこと!
地球の涙は、どんなお味でしたか?


テーマ; 涙の跡

7/25/2025, 2:18:54 PM

→父

 幸田文の父である幸田露伴は、文の行った家事にたびたび不備を見つけ、家事の終わりには「あとみよそわか」と唱えて、もう一度あたりを見回しなさい、と教えた。こんなエピソードが幸田文の随筆「父、こんなこと」に描かれている。
 ところで、私の父は仕事人間であり、自分重視の人でもあったので、彼との思い出はあまりない。しかし一度だけ、彼の言葉で印象的だったものがある。夏の日、半袖から覗く女性の肘を見て、父は言った。
「お父さんな、女の人の肘が黒かったら、ちょっと悲しくなんねん」
 アレは一体、なんだったんだろう?? 未だに謎であるが、何となく私は風呂場で肘を念入りに洗うようになった。
 これも一つの「あとみよそわか」か。


テーマ; 半袖

7/25/2025, 3:54:08 AM

→短編・スイッチボタン

 ゆーくんがベッドから飛び起きたとき、朝の9時を回っていました。いつもは日曜でも8時にはお母さんが起こしてくれるのに、今日はどうしたんだろう? 小学校が休みだからかな??
 キッチンに向かうと、お父さんが一人、ダイニングテーブルに腰掛けていました。
「おはよう」
「おはよう」
 スマートフォンでニュースを見るお父さんは眠そうです。昨日は遅くまでトモダチと飲み会だったのです。
「これ、何?」
 ダイニングテーブルに小さな切り替えスイッチが置いています。
「過去に行けるスイッチだってさ」
 お父さんは眠そうに大きなあくびをしました。
「マジで?」
「実は、ちゃんと覚えてないんだ」
 ゆーくんに問いただされたお父さんは、照れくさそうに笑いました。どうやら、酔っぱらった帰り道に誰かから買わされて、上着のポケットに突っ込んだというのです。
「もー! お母さんに怒られるよ!」
 ゆーくんはスイッチを手にとってみました。どこにでもありそうな、でも、単体で見る機会はあまりないスイッチは、ゆーくんの手の中で肩身を狭くして収まっています。
「お母さんにはナイショな」
 お父さんは、シーっと口に指を立てました。「はいはい」とゆーくん。
「お母さん、どこに行ったの?」
「さぁ? お父さんもさっき起きたんだよ。洗濯はしたみたいだなぁ」
 マンションのベランダに、洗濯物がはためいています。ゆーくんの野球クラブのユニフォームや、お父さんが昨日来た上着がなどなど……。
「買い物かもな」と、付け足したお父さんにゆーくんは訝しげです。「スマホも買い物カバンもここにあるよ?」 
「まぁ、いいさ。すぐに帰ってくるだろ。よし! 朝飯、何か作るか!」
「えー! お父さんのごはん、美味しくないからやだぁ」 
 お父さんの突然のやる気に、ゆーくんはスイッチボタンをポイっと投げてしまうほど反発しました。
―カシャン!
 ボタンは床に落ちて大きな音を立てました。ゆーくんが慌てて拾い上げるも、ボタンはバネが飛び出して壊れています。
「ごめんなさい……」
 しょげかえるゆーくんの頭をお父さんはグリグリと撫でました。
「いいよ、どうせおもちゃだ。さて! それよりも裕も手伝えよ。お母さんが帰ってくる前に朝ごはんを完成させるぞ!」
 二人は朝ごはんの支度を始めました。
 スイッチボタンはゴミ箱行きです。壊れたスイッチボタンの側面に見落としてしまいそうな小さな文字で注意書きが書かれています。
『過去にいけます。でも、行くだけで戻って来られません。』
 お母さんは、どこに行ったのでしょうか?

テーマ; もしも過去へと行けるなら

7/23/2025, 12:44:12 PM

→道化師、かく語りき

True true true Looove !!
It's true???
A token or a torture ?
Where is it?
It's funny !!


テーマ; True Love

7/22/2025, 4:15:56 PM

→努力

ここをやめるとき、「またいつか」なんて挨拶するのかな? そして、何事もなかったかのようにアカウント名を変えて復活したりしてね、って……だからどうだってんだ??
あぁ、ダメだなぁ、創造力が仕事を放棄してる。なぁんにも考えらんないよ。
「またいつか」とか言ってたら、スルリスルリとアイディアは逃げていくってのに。
ホラ、働けよ、創造力! 空想の海に投網を打て!


テーマ; またいつか

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