→短編・即興星座
高台のマンションのワンルームが、私の住処である。
ベランダで夜景を望みながら、缶ビールで晩酌。生温い夜風がたまに鼻をくすぐる。夏の湿度が遠くの景色に霞をかけている。さらに近視の視界が捉える街の灯りは、星のようにおぼろげだ。
その星の幾つかを指で追って繋いでみる。雰囲気だけで作る自分だけの星座。
でも、繋いだ瞬間にどの星を渡って星座を作ったのか分からなくなった。
視線を頭上に持ち上げる。街の明かりで淋しくなった夜空に、ほんのりと星を見つける。
星座を作り上げた昔の人はすごいなぁ、とほろ酔いの頭でそんなことを思った。
テーマ; 星を追いかけて
→「今」って大事よ。Carpe Diem!
<同意>
・来年の事を言えば鬼が笑う
・分刻みスケジュールで脳汁ブッシャー
・ウェーイwww パーリーナイッ☆
・居酒屋の現金払いでちょい呑みセット
<対義>
・石橋を叩いて渡る
・惰眠に逃亡
・予言
・馴染みの飲み屋の「とりあえず」ツケ
テーマ; 今を生きる
→夢を追う、
それは飛翔と似ているか?
イカロスを想う。
「飛べ!」と、
誰かに後押しされたにしろ、
自分の心に従ったにしろ、
飛んだ後は孤立無援。
それは彼が証明している。
夢追い人へ、
君の健闘を祈る。
テーマ; 飛べ!
→It's a special day !
ディスりギリギリの「いい意味で」
無責任乙「知らんけど」
いい意味で、言い回しの妙って感じ??
もしくは、取り合わせ?? 知らんけど。
ほんならな、朝の分刻みスケジュールで弁当を作ってる時に、迂闊にも冷凍コーンを床にぶちまけた上に、ソイツらが冷蔵庫の下に吸い込まれるように入り込んでいった絶望的気分をな、
「It's a special day !」
―って、明るく乗り切ろうとするのもアリやろか?
……
………言い回しでも、取り合わせでも妙でもないわな。
なんか、ごめんなorz
テーマ; special day
→移ろう季節、今の切り取り。
青空の白い雲を見上げる。蝉の輪唱を聴く。
葉を茂らせる藤棚の木陰で一休み。
微風に揺れる木漏れ日が、涼を添える。
たわわな花を咲かせている藤の花は、蜜を求める虫たちの繁華街なので、私は遠くからその繁忙期を見守ることにしているが、花の時期を過ぎた今、彼らの往来も一段落した。
さっき買ったペットボトルの水を飲んだ。ペットボトルは私よりも汗をかいていた。
テーマ; 揺れる木陰