→ちょっと語ってみた。
変わらないものはないかもしれない。無機質なものでも劣化するし。
でも、確固たる意志は「ある」と思うんだ。
そして、そういうのが世界を動かしていく。例えば、ギネスブックとかスポーツの記録の更新。AIの発展も日夜の努力の賜物だ。
私の何か書きたい欲求は、折れずにまだある。
へなちょこ仕様で弱音でデコレーションされてるけど、昔と変わらず私の中にある。
変わったのは、書く姿勢だけ。
照れくさくなってきた。
テーマ; 変わらないものはない
→今日。
毎年クリスマスイブにケーキを用意するのだけれど、今年はクリスマス当日にしてみた。
予約していたケーキを取りに行った時、メリークリスマスって言ったことねぇなと思って、店員さんに言ってみた。
「ありがとうございます、メリークリスマス!」って、あったかい笑顔。
年末になるとさ、「良いお年を」はよく言うんだけど、こういうのも悪くないね。幸せになれる挨拶はガンガン使わなきゃね。来年はもっと使いたいなぁ。
―ってなわけで、
どなた様もこなた様もメリークリスマス!
テーマ; クリスマスの過ごし方
→短編・イヴの夜
パリ20区、ベルヴィル公園に近いアパルトマンの一室に、イヴ・ブラッスールは住んでいる。
イヴの夜のルーティンは、スマートフォンの電源を落とし、窓際に置いているお気に入りのソファに腰掛けて、香りの良いティザンヌをのんびり飲みながら、ラジオに耳を傾け、趣味の編み物に勤しむことである。
ちょうど今、マフラーが編み終わった。大きな縄編をメインモチーフにしたマフラーは、恋人に贈るノエルのプレゼントである。エレーヌの瞳の色と同じモスグリーンだ。
マフラーの素晴らしい出来に、イヴは満足して顎を指で掴んだ。伸びかけのヒゲがジョリジョリと手に当たる。この針山のような手触りがイヴは結構好きだ。
ティザンヌの効果か。大きなあくびを誰に構うことなく放り出して、イヴはベットに向かった。
テーマ; イブの夜
→浮かれ気分って大事やん……
去年、パートナーにクリスマスイブにパーティーメニューとプレゼントを用意したら、イブは前夜なので25日のイベントではないのか、と言われてしまいました。
確かにそうだよなぁ、と笑い合ったんですけどね……。
でもさぁ、25日の夜にプレゼントって乗り遅れてるみたいな気ぃすんねんもん。25日の朝が最適なんでしょうね。しかしバタバタした朝にプレゼント渡す余裕もなければ、雰囲気でもない。
そしたら24日って思いません? だって所詮は似非クリスマスですもん。イベントですもん。
で、今日、イブですね。
プレゼントを今日渡すか、明日にするか、夜中にこっそり枕元に置いとくか、悩み中。
あら、幸せな話ですやん。
テーマ; プレゼント
→短編・なんか良いな。
仕事の始業前に実家からメッセージが入った。年末の帰省はいつ頃かという話に妹の彼氏同伴を絡めて、暗にこっちの状況を窺っている。めんどくさいなぁ、付き合うとか結婚とか。仕事も順調だし、もうちょっと独身でいさせてよ。メリットがわかんないし。
「おはようございます」
「おはよう」
隣のデスクの後輩くんと朝の挨拶を交わす。さぁ、仕事モードだと気合を入れたところで、隣からゆずの香りが漂ってきた。
「あっ、ゆず茶ッス」
香りの元をたどる僕に気がついた後輩くんが即座に反応していた。
「なんか、冬至?らしいんで」
「彼女から?」
彼は「はい」と短い返事の後、パソコンに向かった。
前に一度飲みに行ったとき、彼女が和菓子屋で働いていて季節的な行事を大事にしているって話を聞いたな。
ディスプレイとにらめっこする彼は、こちらを見向きもしない。淡白なタイプで、仕事とプライベートはきっちり分けている。
そんな彼のデスク周りに漂う柔らかいゆずの香りは、彼女がもたらしたちょっとした変化だ。
漠然と、良いなと思った。
誰かと一緒にいる時に感じる心の温かさ、そのメリットを僕は忘れていたらしい。
テーマ; ゆずの香り