きらの。

Open App
7/18/2024, 2:37:57 PM

私だけ

初めて会った時、この世にこんなタイプの人がいるんだと驚いた。
彼は私と同じ人見知り。だけど誰よりも優しくて話してると癒されてた。
唯一2人きりで話せる掃除の時間。
でも今日は邪魔が入った。
隣のクラスの佐藤さん。彼にコソコソと顔を少し赤らめながら伝えてる。
(あーあ、彼を好きなのは私だけでいいのに。)

7/16/2024, 10:24:17 AM

空を見上げて心に浮かんだこと

急に学校行くのがきつくなった。あのクラスの中で空気を読むことが難しくなってから息をするのも苦しかった。
親は私の気持ちを理解してくれて学校は退学することにした。
今の時代、大学を出てないと働けない。そんな事を色々な人に言われた。言われるたびに私は心がきゅっとなるのを感じた。
平日の昼下がり。小学校の時よく来てた公園の小高い丘に寝っ転がる。
真っ青な空を見上げて目をゆっくりと閉じるとどこか心が軽くなった。

7/6/2024, 10:29:02 AM

友だちの思い出


セミがうるさく鳴く夏の暑い日。
人気の無い並木道を1人で歩く。頬をつたう涙1粒1粒と共に彼との友達としての思い出が走馬灯のようにフラッシュバックされていく。
もう彼とは友達には戻れない。
ましてや恋人にもなれない。
夏の暑い日。汗か涙かも分からないほど顔をビシャビシャにして真っ青な空の下を歩いてく。

6/18/2024, 10:46:32 AM

落下

空から彼女が落下してきた。
ふわふわと羽のように俺の家のベランダに落ちてきた。
いや、戻ってきたという方が正しいのだろうか。
彼女は1か月前に病気で亡くなった。途方に暮れていた俺はこの1ヶ月食事もまともにせず真っ暗な部屋で暮らしていた。
だから彼女の姿が窓越しに見えた時には走って駆け寄り、そのまぶしい姿で目がいっぱいになった。
俺はいっしゅん夢だと思い何回も瞬きをして彼女の姿をまじまじと見てると、彼女は苦笑いしながらいつも座っていたソファーに座り、説明し始めた。
どうやら天使の輪を地上に落としてしまい、天国から落ちてきてしまったそう。
俺はその話を聞くと、思わず笑みがこぼれた。
彼女は少しムッとしてから笑った。
1ヶ月ぶりにあった俺たちは今日から天使の輪探しを始めた。

5/18/2024, 10:27:18 AM

恋物語


幼なじみの彼にやっと勇気を振り絞って告白した。
そこには同じく幼なじみの彼女が隠れて見ていた。
(バレバレだよ。)
私が彼女に彼の事が好きだと相談した時、彼女の顔は少し強ばった。そこで私達はもう元のような仲には慣れないと悟った。
「ごめん。他に好きな人がいる。」
彼は申し訳なさそうに私の方を見ていい、奥の方にいる彼女を見つめた。
タタタッと遠くに駆けていく足音が聞こえる。
彼はあっ。と言い彼女の方へ1歩踏み出したが私の方をちらりと見て足を止めた。
「いいよ。行ってきなよ。」
彼はその言葉を聞くと颯爽と彼女を追いかけて行った。
どうやら私の恋物語は彼と彼女が主人公だったみたいだ。

Next