きらの。

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恋物語


幼なじみの彼にやっと勇気を振り絞って告白した。
そこには同じく幼なじみの彼女が隠れて見ていた。
(バレバレだよ。)
私が彼女に彼の事が好きだと相談した時、彼女の顔は少し強ばった。そこで私達はもう元のような仲には慣れないと悟った。
「ごめん。他に好きな人がいる。」
彼は申し訳なさそうに私の方を見ていい、奥の方にいる彼女を見つめた。
タタタッと遠くに駆けていく足音が聞こえる。
彼はあっ。と言い彼女の方へ1歩踏み出したが私の方をちらりと見て足を止めた。
「いいよ。行ってきなよ。」
彼はその言葉を聞くと颯爽と彼女を追いかけて行った。
どうやら私の恋物語は彼と彼女が主人公だったみたいだ。

5/18/2024, 10:27:18 AM