どうしてこの世界は。
こうも理不尽なんだろう。
多分、みんな幸せに生きたいんだ。
楽して、生きたいんだ。
…少なくとも、僕はそうです!(開き直り)
でも、
努力が必ず報われるわけでもないし、
善人が必ず幸せになれるわけでもない。
「上には上がいる」とか、
「コネや巡り合わせ、運の良さ」ってヤツがデカい顔してのさばってる。
欲に目が眩んで、
感情がすれ違って、
いつの間にか失っていたり、抱え込んでいたり。
この世界は難しいこと、不確かなモノばかりで。人だってそうだ。
…………?
世界は人の集まりだから、人も世界?
ん?人が、世界?…、分からなくなって参りました。
とにかく!
病気だけど「生きたい!」って必死に抗って、足掻く人もいれば、なんで、どうして自分は生きてるんだろう…死にたい…って沈んでいく人もいるわけで。
多様性の時代!みんなの幸せを!それぞれの形を!って人もいれば、少子高齢化の問題が、子どもの教育に、と言う人もいて。
才能があっても、いやいや、オレはこっちで生きていくんや!って人もいる。
明るくていつも笑っている人が、実は死にそうになりながらなんとか笑っているだけかもしれないし。
何か意見は?と聞かれたから答えたのに、考えが甘いって言われるし、(愚痴)
いつでもおいでなんて言ってたから行ってみたのにホントに来た…みたいな顔されるし(文句)
理不尽ばっか!!!!!!
それでも、理不尽があるからこそ、“偶然の当たり”に狂喜する瞬間だってあるし、
他人から見ればどうでもいい“自分だけの救い”を拾い集めてやっていくものでもある。
…自分なりに屁理屈つけて耐えたり、誰かと傷の舐め合いをして笑ったり――
いろんな人がいるよね。
いろんな人がいて、世界が形創られてる。
不確かなことの方が、確かなことより遥かにたくさんあって、広くて、狭くて、汚くて、綺麗なこの世界は、いつも変わり続けている。
曖昧なくらいが丁度良かったり、する。
いろんなことうやむやにして、やり過ごして生きましょ。
みんなが生きやすい世界になりますように。
みんなの目から見た世界が、綺麗なものでありますように。
平和になりますように。
レポート、今日提出とかふざけたこと、言われませんように。
…本当に。お願い。
#どうしてこの世界は
人生の道ってやつは、
上り坂、下り坂、曲がり道に分かれ道。
そんな感じで迷ったり、
転んだり、
しんどかったり、
怖くなって後ろを振り返ったり。
はたまた、楽しくてスキップなんかしちゃったり、
鼻歌歌いながらフンフン歩いてたりする。
君と出会ったのは、ちょうど下り坂の終わりが見えないな…あれ?おかしいなぁ…?って辺り。
どん底だった僕を、ずるずると引きずって引っ張り上げてくれたよね。
ほら、貴方がいないとアタシ生きていけないんですけど?さぁ、早くしなさい?みたいな調子で。
ご飯ちょうだい、
ねぇねぇ、遊ぼう!
ちょっと、今うるさい!
しつこい!
かまってよぉ…
ツンツンしている君が、とんでもなく愛しかった。
大好きだった。
君と歩いた道には、僕の足跡と、君の小さな小さな、可愛い足跡がついています。
もう君はいないけれど、何度でも思い出すから。
アゴをツンっと上げて、僕を見下ろしていた君の姿を。
そっとそばにいてくれた君の姿を。
夜中に無茶苦茶に暴れ回って、僕を踏んづけた君の姿を。
撫でないと尻尾パタンパタンしてた君の姿を。
君の鳴き声を、君の姿を、君の命を。
そのうち二又尻尾で
『猫又になったのよアタシ。アタシがいないと貴方ダメでしょ?知ってる』
とか言って、曲がり角から出てきてくれないかなぁ。
君の遺してったもの、まだ全部残ってるんだけど。
『にゃぁお』
#君と歩いた道
少女であった、あの頃は。
─── なりたい者に成れると、信じていて。
──── やりたいことをやれると、信じていて。
─ 魔法だって、
── 御伽噺みたいなことだって、
どこかであるんだって!
…信じていた。
夢を見て、夢を見て。現実から目を背けて、
…いつか、素敵な大人になるんだって、
…いつか、誰かがわたしを楽にしてくれるって。
…いつか、夢は叶うんだって。
…きっと何もかも、上手くいくって、
……いつか、いつか!
信じていた。
無垢で、純粋で。
希望に溢れた、あの頃は。
…もう、戻ってこない。
いつだったかな、
シャボン玉みたいに、パしゃんと潰えた。
本当に呆気なく、敢え無く。
虹色の煌めきを、一瞬残して。
それこそ、御伽噺の一幕の夢のように。
幻は、フッと立ち消えて、
ネバーランドからは、追放されて。
サンタさんはどっか行っちゃって。
残ったものは、地面に散った、汚い染みひとつ。
無垢で、純粋で、………愚かだったなぁ。ホント。
自分はしょせんただの人間だって思い知って、
上手くいかないことが増えて、
「現実を見なさい」って、
「将来やりたいことは?就きたい仕事は?」
「やりたいことは?」
「あなたは、何をしたいの?」
分からないことばかり。
進路、将来のプラン、資格、受験、人間関係、エトセトラ。
夢を見るヒマなんて、ありゃしない。
僕はもう、少女ではないけれど。
夢を見る。現実を見る。
僕は、“僕”で、現実を迷いながら、生きてる。
夢見る少女よ、さようなら。
また夢の中で、会いましょう。
瞼を閉じれば、軽やかに笑う、貴方の声が聴こえる。
#夢見る少女のように
前は1人でてろてろ歩いていると、
「ほら、行こう」
って手を引いてくれる人がいた。
…でも、今は、もういない。
………だから、
立ち止まっても、
1人で靴紐を結び直して、
「よしっ」って顔を上げて、
前を向いて、
歩き出さなきゃ。
手を引いてくれる人は、いないけど、
一緒に歩いてくれる人も、いないけど。
たくさんの思い出とか、感情とか、抱えて。
自分のペースで、
「さぁ、行こう」
#さあ行こう
追記:ハートが100になりました。付けてくださった皆さん、ありがとうございます…!
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どうも、こんにちは。
ワガハイ、地底人であります。
まァ、底とは言っても上層の民なので、皆様の身近におりますよ。そうそう、家の下、道の下。
ワガハイは、歩道の下でありますな。多様な足音が響いて参ります。素敵です。
そこらをウロウロしておりますと、時折マンホールの業者様とも、お会いします。
とてもいいオっちゃんですぞ。
先日は美味な菓子を頂戴しました。
……あァっと、違いました。
今日はね、皆様にお伝えしたい事があるのです。
……水たまりを、踏まないでいただきたい!!!
ワガハイ、心の叫びであります。声にも出していきたい所存です。エエ。
なぜかというお話しの前にね、
ワガハイ、地上が大好きであります。興味津々であります。
地上の面妖な構造物、色彩に溢れ、人々の交流も多く!
なにもかも、地底人の我々とは違うことばかり。
たいへん興味深いのです。
エエ、物好きだとドン引きされても構うもンですか。
天井にガンガン頭をぶつける阿呆、
壁でパルクールをかます壁面クラッシャー(迷惑)
が隣人になったとしても!!!なんでボクの周りはこうも変人ばっか…ン゛ン、いや、失礼。
……わざわざ上層にやって来て、住んでいるほどには、ハイ。地上大好きであります。
なかでも、憧れて止まない、空!
そう、空!!!
SORA!!!!
ゴホン、お待たせしました、さぁ、本題でございますよ。
雨の日、地上人の皆様でいう、水たまり。
あれがまどがらす?のような役目を果たしているのです。水たまりが出来ることで、我々、空を見ることが出来るンですな。
雨の日になるとね、水がスゥッーと膜を張ってぼやりとした風景が見えるようになるのでございます。雨が降っている間は、ポチャポチャ賑やかでそれも素晴らしい!雨が止むとね、ゆらゆら揺らめいていた膜が静まりかえって、空が見えるのです。目を凝らせば、グングン流れてゆく、雲。雲。雲。
それをね、踏まれると、困るんです。
がらすとやらが割れたみたく、空がパシャーンと散ってしまう!これはいただけない…!
まァ、それはそれで光が差し込みましてキレイなンですけれども……。
例えるのなら…そう、皆様の娯楽である…ええと、映画?とやらを見るときに、小さい画面をのぞき込むようなことです。覗き込まねばならンのですよ…。
大きく見たいのです!空を!
夜空の煌めき、赤々と燃える夕焼け空、青く広がる、ゆらゆらとおぼろげながらも、雄大な、空を!
ですので皆様、ここはおひとつ、お願いいたしますね。ワガハイのいろんな意味で真っ暗な生活を照らす、唯一の救いであり、癒しなのでございますゆえに。なにとぞ。
しがない地底人より。
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#水たまりに映る空