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4/23/2026, 5:51:27 AM

   : たとえ間違いだったとしても


たとえ間違いだったとしても
いや、間違いなどあってはならない
間違えればオレは、住処を追われる

オレは確かに見たんだ
密かにブツを隠すところを
オレを欺こうなんて、1年早い

問題なのは、あの手下のことだ
ずっと目を光らせてやがる
あの鋭い眼光
只者ではない

だがオレにはどうしても、アレが必要なんだ
もうこれ以上は待てない

しめしめ、用を足しにでも行ったのだろう
ヤツは静かに背を向けた

いまだ!
オレは音も立てずに動き出す

例の引き出しの前に立った瞬間
目のくらむような一撃が頭を揺らす

目を見開き振り向くと
必殺猫パンチが繰り出される

クソッ、罠だったのか

私をナメたアンタが悪いのよ
アンタがアレを狙ってることぐらい
気づかないわけないでしょ

ふふふっ
あのちゅ〜るは全部
私のものなのよぉ~

オレは呆気なく
膝からくずおれた…


                  桜月夜

4/22/2026, 6:33:48 AM

   : 雫


青空の下を走らせる先に
爽やかな緑が広がる

バイクの音が華やかにキレ
風を裂き一体化する

いつも立ち寄る社に止め
一息つくことにする

ここに来ると心が落ちつく

深呼吸しながら空気を感じていると
消え入りそうな声が聞こえてきた

周りに目を凝らすと
小さく震える体があった

子猫だ

辺りに母猫の姿はない
きっとはぐれてしまったのだろう

そっと手を伸ばし、ゆっくり触れると
震えながらも頬を寄せてきた

一人で怖かったよな
もう大丈夫、一緒に帰ろう

安心したのか、僕に預けるように
体を小さく丸めた

僕たちの新しい生活が始まった

君は今日から、月野 雫だよ

ミルクを顔いっぱいに飛ばしながら
名前が気に入ったのか
ミャ〜っと嬉しそうに笑った


                   桜月夜

4/21/2026, 3:18:26 AM

   : 何もいらない


ちょ〜高級マンションも
たっかぁ~い車も
でっかぁ~いダイヤの指輪も
あなたの愛も、そんなもの
何もいらないのよ

私はね、私は…
スシローのお寿司を、片っ端から
ぜ〜んぶ食べたいだけなのよ〜
2貫ずつとは言わない、1貫ずつでいいの
あなた、お願いよぉ~

僕は、何も気づいていなかった
妻の切実な願いを…

でも、やっぱりダイヤは欲しい〜

そうか

あなたには、イカあげるね

ありがとう

あなたのこと、大好き〜

どこまでが本当のことなのか
僕にはわからない…

ムニャムニャ

妻の寝言に振り回される日が
続いている

ん〜、お腹すいたぁ~

でも、なんだか幸せな気がする


                   桜月夜

4/20/2026, 5:55:10 AM

   : もしも未来を見れるなら


「未来への人生」

確か、2人の男性から思いを寄せられた
女性の、贅沢な話の映画…だったような

ある日、どちらを選ぶか悩んでいたら
どこからともなく神様?みたいなのが
現れて、女性に言うのよ

「あなたの知りたい未来を見せてあげましょう」

女性はその言葉にどっぷりのったのよね

でも結局欲が出て、どちらにも振られたのよ

私は、その時まだ若かったから
見えないほうが絶対いいわよって思ったのよ
知ってしまったらつまらないじゃないって
でも、この年になると
もしも未来を見れるならって…

仕事に追われる日々
彼氏も趣味もなし…
こんな状況がずっと続かもぉ~って
グダグダ考えあぐねるよりも
すぱぁ〜っと見たほうが…

いや、まって…
今より酷くなってたら私
生きていけないかもぉ~

ぐぅ~

なんだかんだで…生きていけそうだわ


                  桜月夜

4/19/2026, 1:13:25 AM

   : 無色の世界


無色の世界に色がはいる
どんな?

湧きいでる泉
木々の緑
太陽に 光

葉が風に揺り動かされる合間を
滑り抜ける柔らかな光は
無色の世界に色をのせる

無色は何者でもない
自由な存在

黒を飲み込めば、闇が生まれ
笑顔を飲み込めば、優しく煌めく

色は、人生を豊かにする

じゃあ、色はどうやって生まれる?

無色の世界
透明な色を重ねることで
あなたの人生は
より美しいものに変化する

無色という未来の色が
これからもあなたを、虜にする


                    桜月夜

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