眩しくて
まだ知らない名前だった
すれ違っただけの午前十時
でも胸の奥がふいに
小さく波打ったの
光の中に佇む姿
まるでドラマのワンシーンみたいで
見てはいけないのに
目が逸らせなかった
触れられなくてもいい
声を聞けなくてもいい
あなたがそこにいる
それだけで世界が違うの
眩しくて 眩しくて
私の心、追いつけないよ
近づくたびに 逃げたくなるのは
傷つきたくないから
でももう止められない
あなたが私を照らすから
何気ないしぐさがふと
胸に焼きついて離れないの
気づいてしまった想い
知らないフリできない
笑いあう誰かの中で
あなたが幸せそうなら
それでいいって思うほどに
好きになってたの
眩しくて 苦しくて
あなたの影さえまぶしいの
すれ違うたび 強くなる気持ち
隠すほどあふれてく
届かなくてもいい
それでも想ってしまうの
叶わないってわかってた
それでも目が離せなかった
あの日の私が今も
ここで立ち尽くしている
眩しくて 眩しくて
あなたの光に焦がれてた
たった一度の微笑みで
時間が止まる気がしたの
この想いは誰にも言わない
胸の奥、静かに抱きしめてる
タイミング
あと一歩 踏み出せたら
きっと君の隣にいた
でも私は ただ笑って
「またね」と手をふっただけ
心の奥で鳴ったサイン
気づかないふりをしてた
怖かったの 壊れること
優しさに甘えたまま
本当はね ずっと前から
君のことを想ってた
でも気持ちは 言葉より
いつも臆病だったの
タイミングが少しずれて
すれ違ってしまった恋
あのとき君の手を 強く握ってたら
今もまだ ふたりだったかな
答えのない“もしも”が
今も胸を締めつける
笑い合った カフェの帰り道
沈む夕日がまぶしくて
「好きだよ」って言えないまま
季節は過ぎていった
ひとことの勇気さえ
持てなかった私に
君の背中は あまりにも
遠く見えてしまったの
タイミングが少し違えば
未来も違ったかな
寄り添うだけの関係に
名前がついていたのかもね
恋の魔法は 一瞬だけ
信じたかったのに
時間(とき)はもう
戻らないと知ってても
あの頃の自分を 抱きしめてあげたい
タイミングを逃した恋
でもそれが私の真実
きっとどこかで誰かが
同じ空を見てる
そのとき もう一度
運命がめぐるなら
今度はきっと
まっすぐに言うよ「好きです」
虹のはじまりを探して
― まだ見ぬ誰かを信じて歩く私の物語 ―
静かに雨があがった朝
濡れたアスファルトに 小さな光が揺れてた
この空のどこかに あなたがいるなら
私は迷わず その空を選ぶわ
傘の下じゃ隠せない
心のざわめきを知ってた
ひとりきりの帰り道
名前も知らない未来に そっと手を伸ばした
ねぇ、虹って どこから始まるんだろう
私のこの胸から 空にかかってゆくのかな
誰かの心とつながって
ほんの少しでも温められたら
虹のはじまりを探して
今日も空を見上げている
会えない誰かへ
声にならない想いを風に預けて
歩いてゆく あの日夢見た場所へ
色のない世界に 自分の色を重ねてく
ふいに届いた優しさに
涙こぼれた午後三時
見えない何かが 私を試してるみたいで
だけど負けないって 笑える気がしたの
誰かを想うことが
こんなにも苦しくて
それでも綺麗って思えるなんて
恋って、やっぱり不思議ね
ねぇ、虹は雨のあとにしか
見えないって知ってるけど
こんなに晴れてる今だって
あなたに逢いたくなる
虹のはじまりを探して
答えのない旅は続く
でもそれでいい 信じていたいの
あなたが私の空に
いつか虹をかけてくれるって
そしてふたり
その下で出逢える日を
私はいつまでも待ってる
星を追いかけて
― まだ見ぬあなたへ、夜空に願いをこめて ―
夜空を見上げるたびに
同じ星を君も見てる気がして
言葉じゃ届かないこの想いを
流れる星に乗せて送るの
出会ったこともないはずの
あなたのぬくもりを知っている
心のどこかに描いていた
未来に、そっと名前をつけた
星を追いかけて 遠く離れた街まで
いつかきっと この願いが
夜を越えて届くように
ため息の代わりに 微笑んでみる
私の空に あなたがいる
そんな夢を信じているの
たとえ孤独な夜でも
星は私を照らしてくれる
誰にも話せない この気持ちを
夜風がそっと包みこんで
やさしい涙に変えてくれたら
きっと 前を向ける気がする
星を追いかけて 今も心は旅をする
あなたに会えるその日まで
光を集めて進んでゆく
迷っても 揺れても 止まらない
ねぇ、あなたも今どこかで
誰かを想っているの?
もしもその誰かが私なら
夜空に「ありがとう」って言うわ
星を追いかけて
私は私を信じて歩いていく
この想いが奇跡に変わるその日を
静かに待ちながら
special day
朝の光 少しだけまぶしくて
いつもより早く 目が覚めたんだ
なんの予定もないはずの今日に
君の名前をふと思い出す
待ち合わせた理由なんて
きっかけにすぎなかった
君と同じ景色を見たくて
それだけで心が踊った
君と歩いた街の音
すれ違う人の波も
全部が特別に感じたんだ
笑いあったコンビニの前
それだけで満たされた
俺の中で あの日は
何よりも大事な
special day
気のないフリをしながら
さりげなく手が触れたとき
君は気づいたのかな
俺の鼓動の速さに
何も言えなかったことが
いちばん悔しくて
でも君の笑顔を壊せなくて
ただ横にいることで精一杯だった
君と並んで歩いた道
沈む夕日さえ切なくて
何度も言いかけてやめた言葉
「好きだよ」って 一言が
どうしても怖かった
もう二度と戻れない
俺だけの
special day
時間は流れ 君は遠くへ
名前すらもう呼べないけど
あの日の君が
今でも胸の奥で 光ってる
誰にも言えなかった想い
風にまぎれて消えたけど
心の片隅にずっとある
微笑んだ その横顔が
明日を照らしてくれる
そう信じてる
あの日は俺の
忘れられない
special day