7/7/2025, 10:15:10 AM
願い事 -Sweet Love-
願い事をするときは
いつも あなたのことを思い出す
ふたりで歩いた帰り道
あなたが笑った声
全部 ちゃんと覚えてるのに
うまく言葉にできない
もし、あのとき
もう少しだけ素直だったら
今も そばにいられたのかな
「もういい」と言い聞かせても
夜になると
どうしても ひとつだけ
願ってしまう
どうか あなたも
ときどきでいい
わたしのことを
思い出してくれますように
7/6/2025, 10:46:22 AM
恋空
恋がはじまるとき
空は 少しだけ高くなる
君の声が 風にまぎれて
胸の奥で くすぐったく響いた
言葉にならないまま
ただ 見上げたあの午後
届きそうで 届かない
それでも
今日も私は
君の空を 見ている
7/5/2025, 12:01:38 PM
波音に耳を澄まして
波音に
耳を澄ませた夕暮れ
風が運んできたのは
あなたの名前に似た気配
言葉じゃなく
まなざしでもなく
心のどこかが そっと揺れた
それが
恋だったと
気づくには 少しだけ遅かった
6/30/2025, 12:09:38 PM
カーテン
風がふれた
窓ぎわの淡いレモン色が
やさしく揺れた午後
となりの君が
カーテン越しに
笑った気がした
声にできない
この想いは
まだ胸の奥で呼吸している
「好き」って言えたら
何かが変わったかな
でも
言えなかったから
きっと、あの春は永遠なんだ
6/30/2025, 11:08:38 AM
『青く深く』
あの夏、
言葉より先に
まなざしが揺れた
光はまぶしくて
心はまだ泳げなくて
ただ、深く沈んでいった
届きそうで
届かないまま
君のことが
青く、深く
胸に残っている