Isao Tominaga

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眩しくて


まだ知らない名前だった
すれ違っただけの午前十時
でも胸の奥がふいに
小さく波打ったの


光の中に佇む姿
まるでドラマのワンシーンみたいで
見てはいけないのに
目が逸らせなかった

触れられなくてもいい
声を聞けなくてもいい
あなたがそこにいる
それだけで世界が違うの

眩しくて 眩しくて
私の心、追いつけないよ
近づくたびに 逃げたくなるのは
傷つきたくないから
でももう止められない
あなたが私を照らすから


何気ないしぐさがふと
胸に焼きついて離れないの
気づいてしまった想い
知らないフリできない

笑いあう誰かの中で
あなたが幸せそうなら
それでいいって思うほどに
好きになってたの

眩しくて 苦しくて
あなたの影さえまぶしいの
すれ違うたび 強くなる気持ち
隠すほどあふれてく
届かなくてもいい
それでも想ってしまうの

叶わないってわかってた
それでも目が離せなかった
あの日の私が今も
ここで立ち尽くしている

眩しくて 眩しくて
あなたの光に焦がれてた
たった一度の微笑みで
時間が止まる気がしたの
この想いは誰にも言わない
胸の奥、静かに抱きしめてる

7/31/2025, 10:25:47 AM