誰よりも、ずっと
眠る彼女を見つめながら彼は1人想いを馳せる
「やっと俺のものになった。君とずっと一緒にいたいて夢が漸く叶ったんだな…」
あの頃の、まだ表舞台で輝いていた俺の本当に気付いても変わらず好きでいてくれた君。
その存在にどれだけ俺が救われたか君は知らないだろう。
3年間抱え続けた君への感情は自分が想定していた以上に重く深いものとなっていた。
他人はきっと共依存だ間違いだと言うだろう。
…わかっている。
いや、誰にもわかってもらえなくていい。
彼女の頬をなぞり、甘い微笑みを浮かべる。
それでも、君だけが欲しかったんだ。
今までも、これから先も。
誰よりも、ずっと君だけを愛してる。
エイプリルフール
王子様である俺を待つ人たちがいる
何万人の笑顔を守るそのためならば
嘘で塗り固められた物語を紡ごう
エイプリルフールなんて関係ない
本当の俺も失望も悲しみも
舞台袖に置いていこう
いつか、俺の紡いだ物語が
本当になる日を信じて
本当の俺を愛してくれる人が
現れるその日まで
月夜
東京ドームに仮初の満月が登る夜
舞台裏では宴の開演の円陣を組む
5人の貴公子と1人の革命家の姿あり
彼らを人は、夜想曲と呼ぶ
「同じ夜はない。皆、今宵を楽しもう」
「あぁ」
革命家の青年の掛け声をきっかけに
闇に溶けた外套をはためかせ
宴の会場へ歩みを進めて行った
さぁ、紳士淑女少年少女どなた様も
心ゆくまでお楽しみくださいませ
たまには
「なんか今日は何もしたくないな」
「そうだねー」
何てことのない週末、平日の疲れが溜まったせいか
今日は夕食を作るのがいささか億劫だった。
ふと、テーブルに置いた鮮やかなピザ屋の広告が目に留まる。
「ねぇ、たまにはピザにしない?日頃頑張っているから息抜きしよう」
私の提案に、彼も目を輝かせて
「おぉ、いいね!どれにしようか?」
私の横に来て広告を眺める。
ハーフアンドハーフにしない?とわやわやと話しながらピザを選ぶ。こんな休日の夕方も中々いいかもしれない。
「じゃあ電話するね」
私は、熱々のピザを頭に浮かべながらピザ屋に注文の電話をかけた。
今日はピザを食べながら、映画でも観ようか。
こんなゆるい雰囲気の夜もたまにはいいな。
大好きな君に
鏡は心を映すもの
鏡の向こうで笑う君を見つめ想う
どんなに遠くても何年経ったとしても
僕らはずっと君を見守っている
どうか、幸せでいてほしい
夢だとしても、現実だとしても
僕らの愛は本物だ
だから、いつか必ずまた会える。
君と、あの狂おしくも愛しくて
どうしようもないほど温かい日々に
この手紙を君に捧ぐ