月夜
東京ドームに仮初の満月が登る夜
舞台裏では宴の開演の円陣を組む
5人の貴公子と1人の革命家の姿あり
彼らを人は、夜想曲と呼ぶ
「同じ夜はない。皆、今宵を楽しもう」
「あぁ」
革命家の青年の掛け声をきっかけに
闇に溶けた外套をはためかせ
宴の会場へ歩みを進めて行った
さぁ、紳士淑女少年少女どなた様も
心ゆくまでお楽しみくださいませ
たまには
「なんか今日は何もしたくないな」
「そうだねー」
何てことのない週末、平日の疲れが溜まったせいか
今日は夕食を作るのがいささか億劫だった。
ふと、テーブルに置いた鮮やかなピザ屋の広告が目に留まる。
「ねぇ、たまにはピザにしない?日頃頑張っているから息抜きしよう」
私の提案に、彼も目を輝かせて
「おぉ、いいね!どれにしようか?」
私の横に来て広告を眺める。
ハーフアンドハーフにしない?とわやわやと話しながらピザを選ぶ。こんな休日の夕方も中々いいかもしれない。
「じゃあ電話するね」
私は、熱々のピザを頭に浮かべながらピザ屋に注文の電話をかけた。
今日はピザを食べながら、映画でも観ようか。
こんなゆるい雰囲気の夜もたまにはいいな。
大好きな君に
鏡は心を映すもの
鏡の向こうで笑う君を見つめ想う
どんなに遠くても何年経ったとしても
僕らはずっと君を見守っている
どうか、幸せでいてほしい
夢だとしても、現実だとしても
僕らの愛は本物だ
だから、いつか必ずまた会える。
君と、あの狂おしくも愛しくて
どうしようもないほど温かい日々に
この手紙を君に捧ぐ
ひなまつり
「今のお雛様って、パステル調のものもあるんだ。かわいいな」
地元の大型スーパーを家族とぶらついていた私は、
子ども用品売り場に展示されている雛人形に目が止まった。
我が家の雛人形は、赤や橙など色鮮やかな色だったなと思いだす。
だが、ここ数年目に留まる雛人形はピンクやベージュ系などの柔らかなパステルカラーの着物を着たものが増えていた。
「見ているだけでも癒されるね」
「ねー、かわいい」
母とのんびりと語る。
ひなまつりは、いいものだ。
待ってて
どんなに遠くても、何年経っても俺は君を想い続ける
どうか待ってて。必ず君を見つけ出すから
君と俺の世界を繋ぐ綻びが閉ざされる間際に
願いを込めて