まだ続く物語
デスメモリアとの最終決戦が終わり、うつしみ市にはようやく平和が戻ってきた。
つまり、わたしたち魔法少女ムネモシュネの役割もこれで終わりということだ。
だけど…
「ねぇ、カメロン。デスメモリアとの闘いは終わってみんなの記憶は戻ってきたけど、本当にこれでよかったのかな」
「ん?これでよかったってどういうことカメ?」
わたしには、最終決戦が終わってからずっと胸に残っていることがある。
ーお前もいつか我々の思想がわかる日が来るはずだ。
その時は我々の想いを継ぐ者が現れるだろうー
「デスメモリアたちは、あいつらは浄化される直前にこんなことを言っていたんだ」
そうなりたくはないけど、下手したらわたしも記憶を消したいて思っていたかもしれない。
「ツムギ…そうだね。彼らは、実はみんなの心の深い闇に潜んでいた気持ちなのかもしれないね」
「でも、君は辛い記憶も嬉しい記憶もどちらも自分のものだからちゃんと背負っていきたいって言っていたカメ!その気持ちさえ忘れなければ大丈夫カメ!」
カメロンはいつものように明るく励ましてくれた。
「…ありがとう、カメロン」
これから先の未来、記憶についてどう思うかはわたしにもわからない。
それでも、今この瞬間未来に残したい想い出がある!
それがわたしたち魔法少女ムネモシュネの想いだ。
5/30/2025, 10:47:45 AM